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「西武信金、地域連携ステューデントアワード」最優秀賞に東京経済大学

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西武信用金庫は12月5日、東京・中野の本部で2025年度「地域連携スチューデントアワード」を開催した。地域企業の独自技術・サービスにフォーカスし、学生の斬新な商品アイデアと融合させ、新たなビジネス展開の創出を目指すもので、最優秀賞には東京経済大学のチームが輝いた。タミー食品工業(埼玉県所沢市)が求めた「知り合いに教えたくなるようなワクワクする調味料」についての商品アイデア「あじデザ!~あなたの好みに寄り添うセミオーダードレッシング~」が評価された。

今回が12回目となるアワードには、地域企業4社と4大学8チームが参加した。審査開始に先立って西武信金の高橋一朗理事長は「中小企業が開発した商品・サービスを学生がブラッシュアップすることで事業が拡大するとともに、地域の再発展につながる。人口減少でマーケットが縮小する中、学生が提案した斬新なビジネスモデルが新しい社会を創るヒントになる。未来の姿を教えてほしい」と挨拶した。

各チームは10分のプレゼンテーション時間内で練り上げたアイデアを紹介。それに対し審査員が講評しながら審査を進めた。審査委員は高橋理事長のほか、共催するOPICを運営するイノベーションズアイの松岡健夫編集局長、士業・専門家連絡会メンバーでケイエスピーの櫻井亨シニアマネージャー兼インキュベーションマネージャー、経営者クラブメンバーでエスペシャリティの小島彗来代表取締役が務めた。

 終了後には、学生が商品アイデアを考案する商品・サービスを提供した企業が登壇。「文学の薫り漂うレトロな純喫茶の夜パフェ」のアイデアを求めた茶房武蔵野文庫(東京都武蔵野市)の齋藤園佳代表取締役は「参考になるアイデアばかりで、事業継続に刺激と勇気をもらった。新しい発想で事業を進めていく」と話した。続いて「国産素材を用いて1本1本手作り『風の散歩道レモンケーキ』」を提供したセブンライツ(同三鷹市)の江口拓生代表取締役は「思いつかないアイデアがあり感謝している。すぐの商品化は難しいが、(学生が)卒業後に商品が並ぶとき、そのきっかけは自分たちがつくったと誇りに思ってほしい」と激励。タミー食品工業の中島佳隆社長は「自分にはない視点があった。体験会の実施やメディア活用といった発信力のなさを補えるアイデアは勉強になった」と話した。

最後に審査員を代表して小島氏が総評。「企業が欲しいのはリアルなユーザーの声であり、多くの声を集めたチームが受賞した。新たな商品アイデアを創造するという作業を学生時代に経験するのは大事なこと。誇りに思ってほしいし、成長を期待している」とエールを送った。

各賞の受賞チームとアイデア名は次の通り(カッコ内は提供企業)。

▷最優秀賞=東京経済大学ワンダースプーン「あじデザ!~あなたの好みに寄り添うセミオーダードレッシング~」(タミー食品工業)

▷優秀賞=東洋大学おなかぐぅ団「甘くて知的な夜サクパフェ」(茶房武蔵野文庫)

▷審査員特別賞=嘉悦大学Miraculin Kaetsu「調味料DE★超魅了」(タミー食品工業)

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