ニューズドテック、半固体モバイルバッテリーの取り扱い開始 安全性と長寿命化、利便性を向上

「温故知創でサステナブルな社会をつくる」をミッションに掲げるニューズドテックは、発火・発熱リスクを大幅に低減した半固体モバイルバッテリー「SH11」の取り扱いを始める。「バッテリー事故に終止符を。爆発しないモバイルバッテリー」をアピールし、発火事故を恐れる消費者の購入意欲を高める。
スマートフォンやノートパソコンなどに利用されているリチウムイオン電池の発火事故が公共交通機関や家庭内で相次ぐ。中でも持ち運びやすさから普及が進むモバイルバッテリーの安全性が社会課題となっており、より安全で信頼性の高い次世代バッテリーへのニーズが高まっている。
こうした中、同社は発火の原因となる可燃性液体を使わず、熱に強い半固体電池(ゲル状電解質)を搭載したSH11の販売に乗り出す。製造するPOWER電器(大阪市)と販売契約を結び、5月までに初期ロットとして4000個を販売する予定。これを皮切りに法人、個人双方への販売拡大を進めていく。特に、海外出張が多いビジネス層、建設・物流など過酷環境下での業務従事者、安全性を重視する一般消費者に訴えていく。
一般的なリチウムイオン電池は電解質が液体のため液漏れの恐れがあり、揮発性・可燃性も高い。一方、SH11は半固体のため液漏れを防げるほか、難燃性・高熱安定性に優れる。また釘刺しや落下などの強い損傷でも発火・爆発に至らない設計になっている。国連が定める輸送安全基準「UN38.3」をクリアしており、世界標準の安全性を確保。発火リスク低減により航空機内への持ち込みも可能とした。このため海外出張など長距離移動などでも安心して使用できる。

長寿命化も実現した。充放電サイクルは一般的な従来製品が約500回に対し約1200回と約2.4倍に高めた。動作環境はマイナス40度から60度と幅広く、砂漠地帯や寒冷地といった過酷な環境にも安定動作を維持。このため屋外・高温環境下での作業を余儀なくされる建設や物流といった現場での安全性を確保できる。
モバイルバッテリーは毎日のように使うだけに、安全性と同じくらい利便性にも配慮。ワイヤレスマグネット充電に加え、USBケーブルを内蔵しており、同時に最大3台のスマホを充電できる。スタンド機能もついており、スマホを立てかけて充電しながら動画などを視聴できる。
SH11はバッテリー容量1万ミリペア時で、重量は200グラム。小型軽量でありながら大容量を実現した。価格は1万800円(税込み)。
ニューズドテックの粟津浜一社長は「安全性・長寿命・耐環境性能を備えたSH11を通じて、消費者が安心して利用できるモバイル環境を提供していく」と話している。