「財界賞」2025年度受賞者発表
総合ビジネス誌「財界」を発行する財界研究所(東京都港区、社長・村田博文氏)は11月4日、2025年度の「財界賞」に三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長を選出したと発表した。海外事業強化や個人向け総合金融サービス「エムット」の開始、人工知能(AI)の活用推進など、新時代の金融機関像をつくり上げようとしていることが評価された。
「財界賞特別賞」は日本生産性本部名誉会長でキッコーマン取締役名誉会長の茂木友三郎氏が受賞。同本部会長として日本の生産性向上に尽力。またキッコーマンではいち早く海外市場の開拓に着手したことが認められた。
「経営者賞」には、「木」を軸にしたバリューチェーン「ウッドサイクル」をグローバル展開する住友林業の市川晃会長、データセンター向け光ファイバーケーブル需要の増加により4期連続で最高益を更新するフジクラの岡田直樹社長を選出。このほかに腐食・欠損した構造物を壊さずに塗布するだけで錆びを止め強度を高める技術を開発した染めQテクノロジィの菱木貞夫代表取締役、世界で認められる「甲州ワイン」の礎を築いた中央葡萄酒の三沢茂計社長と三沢彩奈取締役、日本最速ユニコーンとして注目されるSakana AIのデイビッド・ハCEO(最高経営責任者)と伊藤錬COO(最高執行責任者)を選んだ。
財界賞は、グローバル社会に貢献し、広く日本経済をけん引した経済人を対象に、また経営者賞は25年に顕著な業績を残した経営者、人材育成などで特筆すべき取り組みを行った経営者を対象にしている。