イノベーションズアイ編集局ニュース

高材研、企業内新規事業の開発支援を始動

「高材研、企業内新規事業の開発支援を始動」記事関連画像1

高性能材料技術・事業化研究所(高材研、東京都港区)は11月から、企業内に埋もれている研究開発成果を新規事業として開花させる「企業内新規事業」の開発支援に乗り出す。

高材研は高性能材料の調査・開発、事業化を促進するため9月27日に設立。ブリヂストンで材料開発や顧客開拓、新事業開発に携わったメンバーを中心に構成、高性能材料市場に関する豊富な情報をもとに調査・分析を行う。また独自のメソッドを生かして企業内新規事業の開発に向けたコンサルティングやセミナー、オンライン塾を展開する。5年後には1億円の売り上げを目指す。

開発支援の第1弾として11月13日に第1回セミナーを港区産業振興センターで開く。テーマは「研究開発成果を活用した新規事業の成功法則」で、講師は高材研代表理事の瀧田理康氏。当初は2カ月に1回程度のペースで開催していく。各回ともテーマに基づいたゲストを招致、基調講演やパネルディスカッションを実施する。

高材研が目指すのは「知価鉱脈(企業内でも知られていない技術)を見つけて発信し、新規事業として成功させること」(瀧田氏)で、これを「日本若葉化計画」と名付けた。

樹齢1000年の大木も毎年、若葉を芽吹かせ、栄養を蓄え、幹を太くして成長していくように、日本中の企業が「新規事業」という若葉を芽生えさせるためにサポートする。

高材研を立ち上げたのは、日本経済の長引く停滞への危機感がある。先端半導体を製造するための機能性材料分野では日本が世界をリードしているが、海外勢の追い上げも激しくなるばかり。こうした中、グローバル競争で勝ち抜くには新たな高性能材料を開発し事業化することが不可欠と判断した。

そこで高材研メンバーが培ってきた企業内新規事業の進め方をメソッド化。これを活用することで、企業内に埋もれる知価鉱脈を発掘・発信し事業化につなげる。

そのために技術・市場調査を実施したり、新規事業開発を支援するためのコンサルティングやセミナーを開催したりする。またオンライン塾に注力。中でも「若葉働き方塾」に期待を寄せる。企業勤めの20~50代、これから就活する学生を対象とし、「日本の閉塞感は誰がつくっている?」「仕事とは目のまえに次々と現れる壁を口笛を吹きながら乗り越える修行」といった内容でベンチャー精神を育む。

このほか、企業内新規事業推進者向けにBP(ビジネスプラン)プレゼン塾を開催。起業したての経営者、ベンチャー企業の経営者に参加を呼び掛ける。また全国の税理士事務所や会計事務所を対象に新規事業コンサル養成講座も開く。

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。