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株式会社ブランディングメッセージ 代表取締役   宮川 則子

音楽家支援活動を再開 本業のウェブ制作と融合図る

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5月、「2類相当」から「5類」に移行されたことから、それまで中止を余儀なくされていたイベントなどの復活が相次ぐ。ウェブ制作を手掛けるブランディングメッセージも起業当初の音楽家支援活動を再開する。将来有望な若手アーティストのブランディング構築が目的だ。 そのために本業のウェブ制作力も活動に生かす 。宮川則子代表取締役は「たかが起業、されど起業。事業イコールブランドなので企業も個人もオンリーンワンブランドを築いてほしい。そのための支援は惜しまない」と言い切る。

――再開する音楽活動とは
2014年4月に商標登録された『メンクラ』が来年、10年の有効期限が切れる。 『もったいない』ということで今年9月28日、東京・池袋のとしま区民センターで『復活』をテーマにコンサートを開催することにした。
――復活の意味は
私は音大出身ということもあって08年に個人事業主として起業した際、音楽教室と同時に演奏家をマネジメントする活動を始めた。将来有望な男性演奏家にフォーカスした『メンズクラシック』というブランド名で差別化したクラシックコンサートを継続的に企画・開催してきた。そんな折、夫が病気で亡くなり、コロナも蔓延。コンサート活動も中止に追い込まれた。商標を使わずに時効を迎えるのは不本意ということで復活することにした。人生の基盤が変わってしまった私、コロナ禍で活動自粛を余儀なくされた社会、そしてブランドコンサートのメンズクラシックの復活ということだ。
――サブタイトルに「ネクストステージ」とあるが
クラシックを伝統芸能と位置づけ、和洋文化の融合を目指す。今回は次世代を担う5人の若手演奏家と歴代出演者、そして和文化芸能を代表して落語家を招く。つまり”和洋文化の融合”、”ベテランと若手の才知の融合“、”クラシック愛好家と落語愛好家の融合”により新たな相乗効果を期待している。加えて協賛企業による日本酒とワインの融合もある。
――本業との相乗効果は
あくまでも本業はウェブ制作で、メンクラによる演奏家支援は全国展開したいが(音大出身という)私の本能。17年の法人化に伴い、CSRの一環ととらえている。今回のコンサートでは本業と本能の掛け合わせ、つまり融合を初めて取り入れた。22年に商標登録された『ゆめがひろがるデジタルブック』を活用し、チケット販売やパンフレット制作・配布など販売促進につなげた。また、自社ブランドの「TSUNAGU website」のホームページサービスも活用し、メンズクラシックの特設サイトも構築する。
――ウェブ制作を手掛ける企業が多い中、差別化できる特徴は
ウェブ制作は高い、面倒、難しいという常識を壊すのが、ホームページ制作サービス『TSUNAGU website』。いつでもだれでもブラウザ上でのクリック操作一つで簡単に編集できるほか、デザインを自由に選択できる。ページ作成も簡単。しかも低価格で提供している。コロナ禍でコンサートができない中の20年から本格展開したが、順調に顧客を獲得してきた。
―― 一方のデジタルブックは
22年から事業を始めた。紙媒体をデジタル化したい、あらゆるコンテンツをブックで一元化したい、宣伝を拡散できるツールがほしいといったデジタルマーケティングに最適だ。まさに夢が広がる。アナログ体制の事業者様向けのウェブコンサルも組み込んだ、 ホームページ制作とのセットプランも用意しており、これが強みとなっている。
――社名に込められた意味は
起業時に開いた音楽教室時代の音楽講師としては生徒、コンサート開催は若手演奏家。そしてコンサート来場者向けに始めたノベルティ制作は商品、そしてウェブ制作は企業と、それぞれを育てるとともに、ブランド化して認められるように支援してきた。今後も自分の、そして顧客のブランド力向上に力を入れていく。中でも40歳以上の 女性起業家を支援したいという思いがある。女性には結婚や出産など転機がいくつもある。そんな中での起業。『たかが起業、されど起業』というが、どういう道を選ぶのか。1年後の事業成長が見えるのであれば 惜しみなく支援する。それが見えないなら趣味から派生した『〇〇教室』を継続した方が居心地がいい。これは、女性の起業したい全ての方にお伝えしたいメッセージです。
「全ての事業にオンリーワンブランドがある!」
これからもそれを見出し、育てていくビジネスを展開したいと考えています。
宮川 則子(みやかわ・のりこ)
株式会社ブランディングメッセージ 代表取締役 東京都新宿区生まれ。音大卒業後、商船会社の総務部に勤務。
退職後、音楽講師、音楽事務所経営を経て、
2015年、箔押し印刷、彫刻加工企画制作の「BRANDING MESSAGE(ブランディング メッセージ)を立ち上げる。(個人事業主)
2017年、企業・団体様のノベルティ制作会社として法人化。(株式会社ブランディングメッセージ)
2020年、自立・成長型のホームページ制作サービスを開始。
2021年、ブランディング構築のためのウェブ制作を主軸とした事業モデルに転換。
現在に至る。

Webサイト: https://branding-message.co.jp

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