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株式会社ライトアップ 代表取締役社長   白石 崇氏

全自動化で中小企業を黒字にする

事業内容についてお聞かせください
新コンセプトのIT・クラウドサービスを自社で開発し、企業の生産性を上げ、黒字化を支援しています。企業のポータルサイトなどの運営を代行するコンテンツ事業、そして全国1500社の企業と一緒にITツールを共同で開発するクラウドソリューション事業を行っています。コンテンツ事業でノウハウを集め、クラウド事業で主に中小企業の経営事業化、効率化を実現し、収益力を大きく向上させる、それが私達の役割だと思っています。
中小企業ではITの担当者がいないために活動のIT化が遅れている会社が多くあります。困っている中小企業がお金を稼ぐために必要なIT化施策とその運用担当者のスキルアップ支援ができればと考え、全国45都道府県で年間2万社に対して経営勉強会も開催しています。
現在は企業の助成金支援に力を入れており、簡単に国や自治体が用意している各種経営支援制度(補助金・助成金・融資)の検索・申請ができるシステム「Jマッチ」は1万社の経営者の方に利用していただいています。
「Jマッチ」についてご説明いただけますか
要件を満たしていれば受け取ることができる国の助成金ですが、多くの助成金の中で企業にマッチしているものを探すのは至難の業です。判断基準は都道府県ごとに異なり、また変更も多い。さらに手続きの煩雑さは社労士でも月に1、2件程度がやっとという状況に着目して開発に着手しました。
3分で自社の基本情報や経営課題を「Jマッチ」に入力するだけで適応する補助金・助成金・融資制度が検索でき、合わせて課題を解決するためのITツールや社員研修などが同時に提案されます。そして、それらをまとめて簡単に申請できるようにしました。資金繰りに苦労している中小企業が多い中、せっかく用意されている国の制度を活用して成長してもらおうというのが狙いです。
ソニーが開発した経営者育成のためのマネジメントゲーム(MG)研修やHP作成研修、営業担当者育成研修、WEBマーケティング研修、プライバシーマーク取得研修など、助成金を利用して実質無料で受講できる各種研修をニーズが高い順に用意しています。
例えば200万円の助成金を受給した企業が3年後に1000万円の利益を出し、400万円の法人税を支払い助成金を倍にして返すような、そのような健全な助成金活用を経営者に啓蒙し、結果、納税額も増え、日本経済が活性化するまで事業を続けていきたいと考えています。現在は、この思いに共感していただける各種企業さまと提携し、Jマッチの機能を提供し、プラットフォームとして活用してもらうことにも取り組みはじめました。
今後力を入れていきたいとお考えの事業がありましたらご紹介ください
「MGオンライン」です。ソニーが作った経営者育成研修のオンライン版の開発を弊社で担当しました。中小企業では経営マインドをもった人材を採用するのは難しく、今後は採用後の社員育成がより重要になると思います。マネジメントゲーム(MG)研修を通じて、「採用より育成」という価値観を広めていきたいと考えています。私も3回ほどMG研修を受講しましたが本当に参考になりました。孫正義氏が絶賛する理由がわかります。
年間50万人減と言われる労働人口減少社会を迎え、先々のジリ貧が見えている日本経済には、7割が赤字決算と言われている中小企業を黒字化することが必須です。そのためには、今後も「Jマッチ」のような我が社にしかできないサービスを提供していきたいと考えています。
インタビュー:松枝 美樹
茨城県出身、筑波大学大学院卒。1997年NTTに入社後、子会社ぷららネットワークス、サイバーエージェントを経て2002年(株)ライトアップ創業。ITを活用し「全国、全ての中小企業を黒字にする」ことを目標に、1500社が参加するクラウドサービスの共同開発ネットワーク「JDネット」の立ち上げ・運営から、最近では補助金・助成金・融資制度のポータルサイト「Jマッチ( http://www.jmatch.jp )」を立ち上げ。大手金融機関等と全国で経営者向け勉強会などを開催。2016年は2万社が参加。

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