ハート・インターナショナル(上) 全国網で機動力ある引っ越し

株式会社ハート引越センター 掲載日:2011年2月11日

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倉庫からトラックに荷物を積み入れるハート引越センターの社員

ハート・インターナショナル(東京都葛飾区)は、引っ越しを中心に物流、リサイクル事業などを幅広く展開する。中核事業の引っ越しを手がけるハート引越センター(同)は全国に直営31支店を構え、ほぼ全支店に倉庫を完備し、全国規模の引っ越しでは大手と並ぶ機動力を持つ。引っ越し業界で価格競争が激化しているなか、同社は5年後をめどに全国50支店体制を確立して輸送ネットワークを強化し、事業拡大を図る。

ハート引越センターは創業が1990年9月で、業界では後発組に当たる。このため、同社は支店を矢継ぎ早に開設し、自社の輸送ネットワークの整備を急ピッチで進めた。

フランチャイズチェーン(FC)方式による店舗網拡大も推進し、2007年にはFC店が5店舗にまで増えた。しかし、昨年8月までにFC店舗に違約金を払って全て閉鎖した。太田至計社長が方向転換の理由をこう語る。「FCがあっては、全国レベルで統一したサービス品質を維持できない」

直営店舗を核にした全国網へのこだわりが、法人と個人の両方への対応と、大手並みの長距離引っ越しサービスの展開を可能にしている。

例えば、倉庫を持たない引っ越し事業者の場合、長距離の引っ越しでも転居先まで荷物を届けた後は、空のトラックが作業スタッフとともに戻ってくる非効率な作業を強いられることが多い。競争が激しいなか、事業者はトラック1台で1日に複数の引っ越しをこなす必要性が高まっており、大手以外の事業者は長距離の引っ越し業務を敬遠しがちだ。

これに対して自社輸送網を構築し、倉庫も保有するハート引越センターは、長距離の引っ越しにも柔軟に対応する。また、全国的な輸送ネットワークにより、業界では異色といえる物流事業への展開も可能にした。

同社は、今後も輸送網の充実を最重点課題に掲げる。ハート・インターナショナルの澤井真昭常務は「少子高齢化の進展で市場の減少が確実ななか、強みである全国ネットワークをさらに強化する必要がある」と強調する。

目標通り、5年以内に50支店まで広がれば、47都道府県で近隣エリアと長距離の両方の引っ越し需要を囲い込める態勢が整う。さらなる競争激化が予想されるなか、ハート・インターナショナルは独自サービスに磨きをかけ、12年8月期にグループ売上高100億円の大台乗せを狙う。(阿部賢一郎)

【会社概要】

ハート・インターナショナル
▽設立=1990年9月
▽資本金=1億3600万円 (グループ合計)
▽売上高=82億6000万円 (2010年8月期)
▽従業員数=407人(2011年1月、アルバイト除く)

「フジサンケイビジネスアイ」

 
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