2020年3月に開講した声優養成システム「SPOT」から声優が誕生した。初年度の受講生を対象に実施したオーディションで3人が合格し、ブラジルの国民的アニメ「モニカ&フレンズ」の日本語吹き替え版でプロデビューした。現役の声優からマンツーマンでオンライン授業を受けられる効果が早くも現れた。
オーディションには70人が参加。1次審査を通過した33人が2月23日に行われた最終審査に進み、SPOTに参画している声優プロダクション4社の審査員10人の前で課題の演技と自己アピール。3人(最年少13歳、最年長41歳)が合格しプロダクション2社に所属した。
さらにSPOTが提携するモニカ&フレンズ(4月12日放送開始)の吹き替えに参加し、プロデューサーが選んだキャラクターを演じた。新型コロナウイルス禍で始まった声優養成だったが、開講1年目からプロとして世界的アニメに出演するチャンスを獲得するという幸先がいいスタートを切れた。
SPOT受講者は北海道から沖縄、さらには海外から参加。年代も小学生から70代のシニアまで幅広い。費用は40回のレッスンで8万8000円の他、初期費用としてシステム利用料2万2000円、教材費1万1000円。現役声優のレッスンは1回2200円で受けられる。
現在は2期生を募集中で、21年度は年2回、オーディションを開催する。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」