「神山まるごと高専」の予定地。現在は町立の中学校がある=徳島県神山町
クラウド名刺管理のSansan(サンサン)の寺田親弘社長らが中心となって、徳島県神山町に全寮制の高等専門学校「神山まるごと高専」を設立するプロジェクトが動き出した。2023年春の開校に向け、近く校長予定者を全国から公募する。町全体を一つの学校のように見立て、学んだ知識を日々の生活の中で実践。自らの手で社会課題の解決を図る起業家精神にあふれた「野武士型パイオニア」を育成する。
設立に向けた準備委員会にはSansanの寺田社長のほか、電通の国見明仁エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターなど約20人が名を連ねる。開校には10億円以上の費用がかかるとされるが、寺田社長が数億円を寄付。賛同する企業に加え、クラウドファンディングサイトを通じて、不特定多数の個人からも寄付を募る。
高専設立の準備委員会のメンバーであるNPO法人グリーンバレー(神山町)の大南信也理事は「社会に変化を生み出せるような人材を神山町から世界に送り出したい」と話す。
「フジサンケイビジネスアイ」