起業支援のリバネス(東京都新宿区)によるものづくりベンチャー支援拠点「センターオブガレージ」(東京都墨田区)がこのほど完成した。6月3日に現地で完成式を開く。
東京スカイツリーからほど近い日本たばこ産業(JT)の倉庫を活用したこの拠点には、昨年4月に開業した2階部分に続き、ベンチャー企業がオフィスとして利用できる個室や共同の作業スペース、ものづくりベンチャー企業の製品を展示する「ガレージミュージアム」をそれぞれ1階に新設した。
場所の確保がしやすく、家賃などの固定費も比較的安いことから、ここ数年は地方でものづくりベンチャー企業が続々と誕生している。ただ、資金調達や量産・販売などでのパートナー企業を探すためには東京に出向くことが多く、この点が事業を素早く軌道に乗せる上での課題となっていた。
ガレージミュージアムには、太陽光パネルを自動で清掃するロボットを開発する未来機械(香川県高松市)や二足歩行ロボを開発する人機一体(滋賀県草津市)など地方のものづくりベンチャー企業が出展。自社製品の実演展示を通じて、金融機関や大手企業の新規事業担当者から資金調達や量産、販路開拓などへの理解を得やすくする。
「フジサンケイビジネスアイ」