理想的な事業承継は熱いマインドに加え、十分なスキルが経営後継者に備わるかどうかで決まる。
中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)では経営後継者の養成を目的とし、「経営後継者研修」を開講している。現在、10月開講の第32期受講生を募集中だ。本研修は30年以上の育成ノウハウの積み重ねがあり、後継者として必要な能力や知識だけでなく、“卒業生”1100人余の異業種ネットワークを得ることができるのも強みだ。
研修は10カ月間の長期宿泊型研修。財務、経営戦略、マーケティング、人的資源管理などの座学のほか、経営計画策定演習やビジネスゲームなどのグループ実習で応用力を育成する。
大きな特長は「自社分析」と個別指導の「ゼミナール」で、自社と自分を徹底的に見直すカリキュラム。研修期間を通じて得た知識を活用し、市場、財務、人的資源など、あらゆる角度から自社分析を行い、自社の実態を把握する。それを基にゼミナール形式で自社の将来構想と自身の行動計画を策定していく。このゼミナール論文は研修の集大成として終講式で発表される。発表を見た派遣元の経営者から「見違えるようだ」との声が聞かれるほど、研修生はたくましく成長している。研修の申し込みは8月末まで。詳しくは東京校((電)042・565・1207)、または経営後継者研修ホームページ(http://www.smrj.go.jp/inst/tokyo/keieikoukeisha/)で。
(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
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