「忙しい女性が増える中で、需要がある」と語る小笠原槙社長=東京都内
AOE(東京都千代田区)は、まつげ専門の美容サロン「EYEL(アイラ)」を首都圏中心に二十数店展開する。まつげの先に合成樹脂製の人工毛を付けて長くする「まつげエクステンション」という手法を提供。「化粧品でまつげを長く見せる必要がなくなる。メークの時間を短縮し忙しい女性の美容を応援したい」と事業の狙いを語る。
目をくっきりと見せるのは化粧の重要なポイントだ。ただ、洗顔すると元に戻ってしまうので毎朝、メークをする必要がある。「人工毛を付けると効果は3~4週間続く。朝の化粧を短く楽にできる」と言う。
大学時代から起業を志し、卒業後は比較的少ない資金で始められる飲食店を立ち上げた。そのころ広がり始めたまつげエクステンションを知り、個人経営の店で体験したことが現在の事業につながった。
「1時間ほどの施術の後で鏡を見たら、自分の顔の印象が大きく変わっていた。忙しい女性が増える中で、需要があると確信した」と振り返る。
新たに会社を設立し、まつげエクステンションの民間団体に加盟。技術的な基準作りなどに参加し、社内の美容師向け教育プログラムに活用している。現在、美容師は全社で約100人。「目の周りを扱う細かい作業なので、技術や衛生面には特に気を使う」と話す。
料金は標準的な内容で1回5000~6000円。顧客は20~30代が中心だが、高齢層まで年代は幅広い。「40~50代になって顔にしわが目立つようになったら、ぜひ経験してほしい。目元の印象を変えることが、積極的な生き方につながる」と強調している。
「フジサンケイビジネスアイ」