オーダーメードサプリメント「ビタノートフォー」(左)と栄養検査キット「ビタノート」
健康関連事業ベンチャーのユカシカド(東京都渋谷区)は、ヘルスケア業界初となる栄養検査と組み合わせたオーダーメードサプリメントを発売する。検査によって不足栄養素を正確に分析し、利用者にとって最適なサプリメントを定期的に配送。検査結果で改善点を指摘するだけにとどまらず、サプリによるアフターフォローによって、的確な病気予防や健康増進につなげる。3年後に売上高50億円を計画している。
利用者はまず、栄養検査キット「ビタノート」を購入、採尿して郵送すると検査結果が1~3週間で戻される。体内のビタミンやミネラル、タンパク質などの各栄養素の数値と、栄養バランスのチャート図によって過不足を分かりやすく表示。個人へのアドバイスとともに、分析を基に不足栄養素を補うサプリメントを勧められる。購入を申し込むと毎月1カ月分ずつ定期的に配送される。
ビタノートは、体内の栄養を尿から測定する世界初の検査方法として、6月から先行販売している。
従来、正確な栄養状態を測るには、専門機関で24時間に排出されるすべての尿を成分分析するしかなかったが、15万円ほどかかるため普及していない。このため自分が摂取した食事の写真を専門家にみてもらい、推測する方法が一般的だった。しかし、栄養の吸収力には個人差があるため正確な把握が難しかった。
ビタノートは起床してから最初の尿8ミリリットルをプラスチック管にとり、安定剤2ミリリットルを混ぜ合わせて郵送するだけ。生活習慣に不安を抱える人やアスリート、妊婦など用途別にキットがあり、1回の検査は6804~8100円だ。
一方、オーダーメードサプリメント「ビタノートフォー」は野菜や果物をはじめすべて天然素材を使い、国内工場で製造している。検査結果から正確に不足栄養素を把握することで、各自に最適なサプリメントを提供でき、過剰摂取を防ぐとともに栄養バランスを保つ。1カ月分は5378円。
美濃部慎也社長は「生活習慣病には食生活が深く関わっている。栄養状態を把握し、改善することで、医療費の適正化と健康寿命を伸ばすことに貢献したい」考えだ。
「フジサンケイビジネスアイ」