保育園の業務、個別にICT化 負担軽減を後押し

キッズプラスの登降園システム。カメレオンコードをカメラにかざすと瞬時に認証される
キッズプラスの登降園システム。カメレオンコードをカメラにかざすと瞬時に認証される

保育園の業務サポートを手がけるAPProg(アプログ、東京都港区)の保育園向け業務支援システム「kids plus(キッズプラス)」が、施設の保育方針や規模に合わせてICT(情報通信技術)化を進められるとして導入実績を積み上げている。

保育現場での深刻な人手不足が叫ばれる中、業務の負担軽減や効率化に向け、厚生労働省などの主導で保育施設へのICT導入が推進されている。登降園管理や保育料の計算・請求といった分野で導入が進む園が増える一方で、保護者とのコミュニケーション手段はデジタル化を控える施設も多い。保護者の微妙な声のトーンや文字の様子から虐待などの問題の兆候をとらえたいといった理由から、手書きの連絡帳や電話での欠席連絡にこだわっているのだ。

キッズプラスは、こうした園それぞれの方針に合わせ、指導計画や業務日誌の作成、登降園・職員勤怠管理、園便りなどのお知らせ配信といった各機能を必要なものだけ導入できるようにしている。パッケージ売りではなく、1機能1園児当たり100円としたことで、ICT化にコストをかけづらい小規模園でも導入しやすくした。これまで使ってきた園独自の書式や用語などを登録して使えるようにし、導入障壁を下げた。

3月の本格リリースから1カ月で全国の約100施設が導入し、施設規模も在園児3~350人と幅広い。導入施設へのアンケートによると、従来は手書きで行っていた延長保育料の計算にかかる時間が1カ月当たり10時間からわずか5分に減少するなど、業務効率化の効果が表れているという。

登降園管理機能に、業界で初めて次世代カラーバーコード「カメレオンコード」を導入したのも特長。バーコードやQRコードよりも遠距離で複数同時に高速で読み取ることが可能で、兄弟など複数の児童の手続きを一気に処理できる。

同社の橋本真太郎代表取締役は「事務作業を効率化し、少しでも子供に目が行く時間を増やしたい」と話し、同システムだけでなくITインフラ導入のトータルサポートにも取り組む。

「フジサンケイビジネスアイ」

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