ヘルスケア領域に照準 医療機関を“事業育成場”に活用

株式会社キャピタルメディカ 掲載日:2016年11月29日

医療機関の経営・運営の支援や介護施設の運営を手掛けるキャピタルメディカ(東京都港区)は、ヘルスケア領域の新興企業を投資対象とするベンチャーキャピタル(VC)「キャピタルメディカ・ベンチャーズ」(CMV)を設立した。キャピタルメディカが経営支援する医療機関などを事業実証の場として活用することで、ニーズにかなう事業創出につながるとみており、当面は30億円の運用資金で10件程度の投資を実施していく方針だ。


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IT関連企業が新たな事業領域に参入し、既存プレーヤーを巻き込んで市場環境そのものを変えつつある。教育領域の“エデュテック”(日本ではエドテックとも呼ばれる)、金融領域の“フィンテック”が好例だ。だが、ヘルスケア領域では市場環境を変えるほどには至っていない。「例えば健康維持を目的に、運動や食事の記録を付けられるアプリ、というのはたくさんある。一方、命に直結する医療・介護分野で医療機関向けとなると、参入障壁は途端に高くなる。法律面もあるが、何より現場の実態やニーズを調査したり、サービスや製品を市場(現場)で試したりすることが難しいからだ」とCMVの青木武士社長は指摘する。

ヘルスケア領域と言っても裾野は広い。健康や美容のサポートなど日々の生活の延長線上にある分野、医療や介護といった命に直結する分野もある。一方、製品サービスの提供先が医療従事者や一般(患者)など人を対象とするのか、医療機関や自治体、健康保険組合や企業といった組織体を対象とするのかで、事業戦略も違ってくる。キャピタルメディカ経営企画部事業開発室長で、医療・介護現場が求める改善・革新のキーポイントを肌で知る青木社長は「医療機関向けにICT活用が叫ばれ、大企業も製品サービスを投入している。しかし、ユーザー側の使い勝手を反映した良い製品ばかりとは限らず、新事業を創出しての参入余地はあり、皆にチャンスがある」という。

CMVは親会社のキャピタルメディカが経営・運営支援を手掛ける全国22の医療機関と14の介護施設を、投資先の“事業の育成場”としてニーズ調査や製品サービスの実証・改善に活用する。「医療・介護分野を熟知している民間企業として、新規参入を目指すベンチャーとヘルスケア領域との懸け橋になり、一緒に良い事業を作っていきたい」(青木社長)。従来型VCの投資と経営助言にとどまらず、人材投入も行う方針だ。

投資先としても視野に入る企業が複数あるという。企業価値10億ドル(約1119億円)超の有望ベンチャー“ユニコーン”を国内ヘルスケア領域から登場させるため「3年後には強い3事業を育成したい」としている。

【会社概要】キャピタルメディカ・ベンチャーズ

▽本社=東京都港区虎ノ門1-2-3 虎ノ門清和ビル10階

▽設立=2016年11月

▽資本金=1000万円

▽運用資金=30億円

▽事業内容=ヘルスケア領域のベンチャー投資、経営支援など

「フジサンケイビジネスアイ」

 
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