ニッチな防災特化商品を長い目で育てる

株式会社横引シャッター 掲載日:2016年3月29日


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横引シャッター市川慎次郎社長

シャッター業界は大手メーカー4社で生産シェアの約90%を占めている。一方、軽い力で横に引くシャッターは工程が複雑で手作業が多くなることから、大手は積極的に製造していない。横引シャッターは、横に引く特殊シャッターを製造販売している。市川慎次郎社長は「職人の技を結集し、顧客ごとにオーダーメードで製作している」と製品に自信を示す。

--横に引くシャッターを製造している

「1970年に父がシャッター修理会社として『中央シャッター』を創業した。長年にわたり修理経験を重ねてシャッターの隅々まで知り尽くした技術力が信頼を得て、横に引くシャッターの製造を大手メーカーから請け負うようになった。中央シャッターを母体に、86年に横引シャッターを設立した。横引きの市場は5億円弱と小規模で、大量生産には向かないニッチ分野だ。このため当社は横引きのシェアで約40%を占めるトップ企業になっている」

--横引きを導入するメリットは

「従来の上下式は、幅が7、8メートルを超えると、柱を立ててつながなければならない。しかし横に引くシャッターであれば1枚で50メートル以上の幅の場所にも対応できる。上下式のようにしゃがんで引き上げたり、力いっぱい下ろしたりする必要もなく、軽く引くだけで動かせる。上下式では難しい曲線の場所にも設置できる。法人需要がほとんどだったが改良とコストダウンを図り、2002年から一般消費者向けの販売を本格的に始めた。家屋の防犯用の需要があり、今では売り上げの30%を占めている」

--今年から防災に特化したシャッターを発売した

「東日本大震災や記録的な豪雨による被害など近年、自然災害が多発し、家屋や建物が多くの被害を受けている。『スーパー横引きシャッター』は部材を強化して、自然災害から人命や財産を守る役割を果たす。水が浸入するレールなどの隙間は防水を施し、浸水被害を食い止める。シャッターを構成する板状の部材は、風速60メートルにも耐えられる構造になっている」

--今後の事業計画について

「現在、工場の一つを改修している。来年までかかる予定で、効率のいい最新の設備を整える。中小企業の工場にはきつい、汚い、危険の3K職場のイメージがあるが、楽しく、きれいで、活気のある工場にする。創業者である父の遺志を尊重しつつ、2代目社長として『かっこいい中小企業』を目指す。今年になって発売した『スーパー横引きシャッター』は、コストを掛けてでも安全を重視するというニーズを開拓したい。過去に新製品投入した経験から、初年度は販売実績ゼロに終わるかもしれないが、数年かけて少しずつ市場に浸透させていく。今年は認知度を上げることを重視して、長い目で商品を育てていきたい」(佐竹一秀)

                   ◇

【会社概要】

▽本社=東京都足立区綾瀬6-31-5

▽設立=1986年4月

▽資本金=1000万円

▽従業員=36人(2016年3月時点)

 ▽売上高=2億5000万円(16年3月期見込み)

▽事業内容=オーダーメードシャッターの設計・製造・施工

                   ◇

【プロフィル】市川慎次郎

いちかわ・しんじろう 北京語言文化大(現・北京語言大)卒。2000年横引シャッター入社。社長秘書、総務部長兼経理部長を経て、06年4月から現職。39歳。埼玉県出身。

 
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