教育情報サービス(宮崎市)は、東日本大震災被災地の教育機関向けに、パソコンで動画コンテンツを容易に制作できるソフトウエア「ThinkBoard Primary 1800」の1年間無償提供を開始した。同ソフトの活用で、授業風景や教師が作成した教材などを、被災地でもインターネット環境があれば生徒らに配信できる。
同ソフトは、高価な編集機材などを必要とせず、パソコンやマイクなどがあれば、初心者でも手軽に動画コンテンツを制作できる。また、独自の画像圧縮技術により、例えば30分の動画コンテンツでファイル容量を約15メガバイトと軽くできるため、ネットでの送受信を円滑に行える。
被災地で通学困難な生徒らに向けて、授業風景を画像コンテンツにまとめて配信することで、学習を手助けする。また、教師が授業のポイントなどをまとめた動画を配信したり、生徒からファクスやメールで受けた質問に音声と画像で答えるといった双方向の教育活動の展開も可能だ。
同社は、通学が困難な状況下でも、子供たちが安心して学習できると考え、ソフトの無償提供に踏み切った。ソフトはインターネットからのダウンロードで提供する。2011年4月30日まで申し込みを受け付け、来年4月30日までソフトを無償で利用できる。
詳細は同社ホームページ(http://www.thinkboard.jp/news_data/news.html)。
.「フジサンケイビジネスアイ」