セーラー万年筆 昭和天皇「声版実録」 ガラスCDで発売

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□「昭和天皇 その御声で綴る戦後」</p>  

セーラー万年筆は、昭和天皇の肉声を集めた半永久型のガラスディスクCD「昭和天皇 その御声で綴る戦後」を発売した。昭和天皇が崩御して25年という節目を迎えた今年は、昭和天皇実録が公表された。CDは戦後史に沿ってまとめた声版の“実録”。昭和天皇の人柄に加え戦後の息吹が伝わる内容だ。税別価格は8万5000円。年間1000セットの販売を計画している。

 

今回の商品は書籍・映像の出版を行うアートデイズ(東京都新宿区)と共同で企画。セーラーが製造するガラスCDを活用して商品化した。

 

プラスチック素材の一般的なCDは、生産後25年を経過した辺りから劣化が進むといわれている。これに対して基板に強化ガラスを使用したガラスCDは、ゆがみやそりなどが全くなく、床への落下などによる破損の心配もないディスク。このため録音時の音質を半永久的に保存できるのが特徴だ。

 

CDには「堪え難きを堪え忍び難きを忍び」のフレーズで有名な「玉音放送」(1945年8月15日)をはじめとして「東京オリンピック開会宣言」(64年10月10日)や「エリザベス女王歓迎宮中晩餐(ばんさん)会でのお言葉」(75年5月7日)、「園遊会」(招待客である王貞治、片岡千恵蔵氏とのやりとり、77年10月28日)など計10の場面が収録されている。収録時間は42分21秒。時代背景を織り込みながらテレビ番組のナレーターとして活躍する槇大輔氏による語りによって、昭和の時代を回想する内容となっている。

 

セーラー万年筆の中島義雄社長は、昭和天皇の人柄の一端に触れる機会があって、商品化に奔走した。

中島さんは大蔵省(現財務省)で主に、国家予算案の作成を行う主計局畑を歩んできた。そのとき、「本当にぜいたくがお嫌いだった」ということを認識した。宮内庁の主計課長には大蔵省からの出向者が歴代就いていたが、毎年の予算要求をする段階で「今年はこの額でよろしいですか」とお伺いを立てたところ、陛下の反応は「まだ使えるから要求しなくてよい」。大蔵省が査定する前に、自ら削られたというのだ。中島さんが昭和天皇の「お人柄に魅せられた」のも無理はない。

 

セーラーはこれまで、クラシック音楽などを収蔵したガラスCDを販売している。今回の商品化を機に、新たな録音関連ビジネスにも参入する計画だ。ターゲットとなるのは祖父や創業者の声など、「残しておきたい」大事な音源。これを各自で編集できるCD-R(書き込み可能なCD)を販売する。また、専門の録音機などの貸し出しなども行う予定だ。(伊藤俊祐)


【会社概要】セーラー万年筆
本社=東京都江東区毛利2-10-18
創立=1911年2月
資本金=33億4700万人
従業員=457人
事業内容=万年筆の販売

フジサンケイビジネスアイ

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