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変わる社内・社外コミュニケーション“つながりの質”が仕事を左右する時代へ
なぜ「飲み会・ゴルフ・社員旅行」が減ったのか?
① 働き方の多様化
リモートワーク、副業、フレックスタイム……働くスタイルが多様化し、社員が同じ時間・同じ場所にいることが減りました。「みんなで集まる」という前提が崩れつつあります。
② 価値観の変化(“会社中心”から“自分中心”へ)
以前は「上司と飲みに行く=評価につながる」という文化がありました。
現在は、
・プライベートを大切にしたい
・仕事と生活を分けたい
・上司との距離感を保ちたい
という考えが一般的になっています。
③ ハラスメント意識の高まり
飲み会での無意識な圧力や上下関係が“リスク”として捉えられ、会社側も機会を減らすようになりました。
④ コスト意識と時間価値の上昇
「全員を集めるための費用・時間に見合うのか?」という視点が強まり、費用対効果の薄い行事は自然と淘汰されました。
「仕事だけの関係」でいいのか?
結論から言うと、“仕事だけの関係”だと、成果は頭打ちになる ことが多いです。なぜなら、ビジネスは、「信頼 → 協力 → 成果」という順で進むからです。もちろん、昔のように「毎週飲みに行け」という話ではありません。
しかし、
・本音で話せる関係
・困った時に相談できる関係
・情報を共有し合える関係
は、仕事の質を大きく左右します。
社内コミュニケーションは「量」より「質」の時代へ
以前は「とりあえず飲み会で距離を縮める」という時代でした。今は、次のような“意味のあるコミュニケーション”が求められています。
① タスク外の会話が“心理的安全性”をつくる
雑談や短時間の1on1など、相手の価値観や考え方を知る時間は、仕事の意思疎通を圧倒的にスムーズにします。
② オンラインのコミュニケーション設計
チャット・オンライン会議は便利ですが、ちょっとした温度感が伝わりにくい。
・定期1on1
・雑談チャンネルの活用
・オンライン朝会
など、ざっくばらんな交流の場を意図的に作ることが効果的です。
③ 「気軽な小さな接点」が増えている
・ランチミーティング
・15分コーヒー面談
・小規模の社内勉強会
など、負担の少ない接点が、今の働き方に合致しています。
社外コミュニケーションのキーワードは「関係性資本」
取引先やパートナー企業との関係も変化しています。昔のように「接待で距離を縮める」文化は減りましたが、代わりに “関係性資本(Relationship Capital)” が注目されています。
① 仕事は“人”で動く
同じ条件・同じサービスでも、信頼している相手から優先的に声がかかる のがビジネスです。
② 深すぎず、浅すぎない“ちょうどよい距離感”
過剰な付き合いは不要ですが、
・定期的な情報交換
・相談し合える関係
・SNSやメールでの緩やかな接点
など、“薄くつながり続ける”ことが価値になる時代です。
③ 共同イベント・勉強会による自然な交流
飲み会ではなく、
・ミニセミナー
・勉強会
・少人数の情報交換会
のような“知を共有する場”が増えています。
これからの時代に求められるコミュニケーションの形
① 強制ではなく、選択できる交流
参加を強制しない「自発的な集まり」が心地よく、信頼を育てます。
② デジタルとリアルのハイブリッド
チャットだけでもダメ、リアルだけでも時代に合わない。双方を活かした“バランス設計”が必要です。
③ 仕事の話だけでなく、価値観の共有
人は「好き」や「価値観」が一致すると協力しやすくなります。雑談・経験談・悩みの共有など、“人”の部分が意外と効きます。
④ 小さく・軽く・自然に続く接点
これが現代の最適解です。負担をかけず、継続的に関係を築く工夫が、結果的に仕事のスピードを上げます。
まとめ
従来の飲み会や行事が減った背景には、働き方や価値観の変化、時代の流れがあります。しかし、「コミュニケーションの価値が下がった」わけではありません。むしろ、“質の高いコミュニケーションの重要性は、今の方が高い” といえます。仕事だけの関係では、互いの理解が浅く、困った時の協力も生まれにくい。これからの企業文化は、小さくても意味のあるつながりを作り、維持することが鍵になります。
編集局の声
ビジネスの成果は、仕組みや技術だけで決まりません。その裏には必ず「人と人とのつながり」があります。今、コミュニケーションの形式が変わりつつある中で、“どうやって人と関わるか”は、企業の競争力に直結するテーマ になっています。一度、あなたの会社・チーム・取引先との関係性を振り返り、「無理のない、現代に合ったコミュニケーションの形」を再設計してみてください。それが、働きやすさを高め、成果の出る組織づくりにつながっていきます。
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