TNTエクスプレスは、このたび、ドイツにおいて航空機の運航に不可欠な部品を輸送するため、ルフトハンザ・ボンバルディア・アビエーション・サービス(Lufthansa Bombardier Aviation Services:LBAS)と契約を締結したことを発表しました。
TNTは、契約の一部として、ドイツ中央西部のグロース=ゲーラウにあるボンバルディアの倉庫から、夜遅く(午後10時から11時頃)に部品を集荷し、ベルリンのシェーネフェルト空港でLBASの航空機整備に携わる技術者および整備士のもとへ翌朝6時前に輸送します。
これらの技術者および整備士は、ボンバルディア社のビジネスジェットの補修・修理・オーバーホールを行なうため、朝6時から作業を開始します。航空機の予備部品を着実かつ時間通り配送することは、コストのかかる“エアクラフト・オン・グラウンド(Aircraft On Ground:AOG)”の発生を防ぐのに不可欠です。エアクラフト・オン・グラウンドは、航空機の保守に関する用語で、航空機のフライトを阻む重大な問題を意味します。
TNTは、LBASが希望する夜遅くの集荷に対応し、シェーネフェルト空港のスタッフに直接かつ毎日、ロード配送を行うことができることを評価されました。
TNTが提供するサービスには、「危険貨物」に分類されるものを含む、小包からパレットまで、様々な重量やサイズの貨物を同時に輸送することも含まれます。LBASの依頼に応えるため、TNTはスペシャル・サービス、時間指定配達サービスおよび直接配送を組み合わせたサービスを提案しました。
ルフトハンザ・ボンバルディア・アビエーション・サービスは、1997年にルフトハンザ・テクニーク・グループ(Lufthansa Technik Group)とボンバルディア・エアロスペース・グループ(Bombardier Aerospace Group)が共同で設立した子会社で、本社はドイツ・ベルリンのシェーネフェルト空港にあります。LBASは、ボンバルディア社のグローバル・エクスプレス、チャレンジャーおよびリアジェットの各ビジネスジェットの整備・修理・オーバーホールを専門に行っています。2005年には、世界的にビジネス用航空機の運用とサービスを提供するスイスのエグゼクジェット・アビエーション・グループ(ExecuJet Aviation Group)が、この合弁事業に加わっています。