TNTエクスプレスとオランダの中小企業連合であるMKB-Nederlandは、このたび、硬性内視鏡向けテスト機器メーカーのDovideq Medicalに『MKBエクスポート・アワード』を授与しました。硬性内視鏡は、大腸や膀胱、胃などの管腔臓器の内部を調べるための医療機器です。
今年の『MKBエクスポート・アワード』では、卓越した輸出計画と実績を有するオランダの中小企業が表彰されました。4人の従業員を擁するDovideq Medicalは設立3年目ですが、すでにオランダだけでなく、英国やドイツの病院にも同社の製品を提供しています。Dovideq Medicalの創業者、バート・ドメルホルト(Bert Dommerholt)氏は、「現在、当社は米国とオーストラリアの市場を見据えています」と述べています。
『MKBアワード』は、MKB-NederlandとTNTエクスプレスが中小企業の輸出業務を支援するために取り組んでいる共同イニシアチブの一つです。オランダ経済政策分析局(CPB)によると、オランダ経済の回復は、主として輸出に依存していると言われています。
輸出を行っているオランダの中小企業の数は増加していますが、特に欧州以外の国々への輸出ポテンシャルはいまだ最大限に活用できていません。現在、オランダの輸出の74%は、EU加盟国向けとなっています。最も輸出額の大きい輸出先であるドイツは、2012年には全体輸出額の6.1%を占めている一方、中国は1.6%にとどまっています。
(写真左はTNTエクスプレス・ベネルクスのマネージング・ディレクター、ウィレム・プリンセン(Willem Prinsen)、右はバート・ドメルホルト氏)