株式会社 SP-Logic 代表取締役 後藤 僚治 氏
夢は全国区!トイレで世の中の不便を解決!

取材日:2011年1月13日

ホームページをみると複雑な装置とヘルメットをかぶった方の写真がありますが、どのような業務内容ですか?
自動車を生産する工場のラインを電気的に動かすための設計とか制御盤の制作をしています。あと、その事業とは別に、トイレの使用状況を第三者にお知らせする装置を作っています。"はいってルンバ"という名前です。

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“はいってルンバ”はどのような装置ですか?
“はいってルンバ“をひと言でいうと、「個室トイレ使用状況お知らせ装置」です。
トイレがひとつしかない飲食店や、高齢者のひとり暮らし、介護施設などでトイレの使用状況がわかることによって、いろいろと便利になると思います。
例えば、飲食店の場合、トイレの前で長時間待たされたり、ドアをノックされたりすることがなくなります。高齢者のひとり暮らしの場合、電話と組み合わせることで、トイレが一日に一度も使われなかった時や長時間トイレから出てこなかった時に親戚などに電話を通じて知らせることができます。
何で“はいってルンバ”の開発を?
7年前の話ですが、行列ができるラーメン屋さんに行った時、ようやく席に着けたのですが、その瞬間トイレに行きたくなってしまいました。そのラーメン屋には、トイレがひとつしかなくて、それも席からは見えない場所にあったので、席を立つと並んでいる客が入ってくるかもしれないし、トイレに行って使われていたら、また戻らなくてはいけないので、不便だなと思いました。そんなとき、座ったままトイレの利用状況がわかるといいと感じました。それから、個人的に作ってみようと思いました。
不便さを解消できないかなと思いからですね。
思考錯誤しながら作っていくうち、飲食店のトイレの他、高齢者のひとり暮らしや介護施設でも使えると思い機能も追加していきました。
はいってルンバ“の特徴は?

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大きな特徴としては、
  • 赤外線とドアを組合せによる装置(特許取得)
  • 在籍時間が設定可能
  • 低価格
の3つです。
新幹線や飛行機などのトイレは、カギと連動して、外に「使用中」のランプを点灯させます。また、トイレに入ると自動で電気がつく商品がありますが、あれは赤外線を利用しています。ただ、長時間静止状態が続くと消えてしまいます。
この“はいってルンバ”は赤外線とドアを組合せ、尚且つトイレの在籍時間を計ることができるので、飲食店のトイレの他、高齢者のひとり暮らしや介護施設でも使えます。
最近、トイレに8日間も閉じ込められたとニュースで報じられましたが、この装置があれば防げたかもしれないと思いました。
今後の展開は?
“はいってルンバ”を全国区にしていきたいです。
飲食店もそうなのですが、特に高齢者のひとり暮らしや介護施設のトイレには設置していきたいです。全国区にして、世の中の不便を解決していきたいです。
余談ですが“はいってルンバ”って面白いネーミングですね。
もともとは飲食店のトイレを想定していたので、こういう装置のニーズは男性より女性の方が高いと思いました。そこで知人の女性に、どんなネーミングがいいかと相談したところ、“はいってルン”はどうって言われました。ちょっと言いづらかったので“バ”をつけて“はいってルンバ”にしました。あまり深くは考えませんでしたが、今はこの名前が気にいっています。

略歴

1966年生まれ
10代から電気自動制御装置の世界一筋。
父親、友人の父親、大半がトヨタ自動車の社員であり、トヨタ城下町の中で育ったこともあり、自動車関連の仕事に興味を持つ。
1997年7月株式会社SP-Logic設立

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