防災ハンドブックや多言語対応支援ツールを開発するシナノプロセス(大阪市北区)は、多言語に対応させた救急医療向けの問診用アプリ「99たすネット」の販売を本格化させた。
タブレット型端末を活用し、救急搬送時に外国人や言語障害者ら、日本語による意思疎通が困難な人への問診をサポートする。日本語、英語、韓国語、中国語(繁体・簡体)、ポルトガル語を収録した。
年間使用料は2万6250円。救急医療業務に携わる公的機関向けには1万5750円と割安に提供する。まず、行政などの協力を得て医療機関に導入を促し、1年間に500台の売り上げを目指す。
問診内容をメールで救急病院へ送るなど、同アプリを用いた新たなシステム構築によって、患者の受け入れ先の確保や迅速な搬送に貢献できるという。
「フジサンケイビジネスアイ」