【飛躍カンパニー】アラヤ 輸出用家電などの取説翻訳

アラヤ株式会社 掲載日:2013年2月11日

■製品組み込みビジネスに本腰

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翻訳作業の工程管理や顧客企業とのやりとりをするアラヤの東京オフィス=東京都目黒区(渡部一実撮影)

 輸出用家電製品の取扱説明書の翻訳などを手がける「アラヤ」(東京都目黒区)。近年は、従来のように紙の説明書を製品に添付するのではなく、デジタルカメラや液晶テレビなどで製品画面に操作メニューやメッセージが表示されて説明書の役割を果たす「説明書の電子化」(中嶌重富社長)が進んでいる。同社は今後、通常の翻訳だけでなく、翻訳した言語を製品の作動プロセスに組み込む「組み込みビジネス」にも本腰を入れる。

 同社の翻訳事業は英語や中国語をはじめ、ポルトガル、スペイン、マレーシア、ミャンマーなど計46言語に対応。同じポルトガル語の説明書でも、ポルトガルで使用される製品向けとブラジルで使うものを書き分けるなど、徹底して現地ニーズへの対応にこだわっている。

 契約する翻訳者は世界中で約500人。基本的に現地在住の現地人を採用しており、マニュアルに従った形式的な翻訳ではなく、「現地ユーザーの利便性に即した翻訳」(中嶌社長)がウリだ。翻訳対象はカメラやテレビなど家電の説明書のほか、血圧計や体温計など医療機器、業務用印刷機、水質測定器など多岐にわたり、日本メーカーが海外市場に進出する際の「サポート役」となっている。

 近年は紙の説明書ではなく、各種電子機器のディスプレーなどに操作手順やメッセージ、作動の選択肢などが表示され、画面上でコマンドを入力し、作動させるケースが増加。こうした場合、翻訳された「言語」は単に説明に用いられるだけではなく、機械システムに組み込まれ作動を直接左右する「部品」と同じ役割を果たす。

 だからこそ翻訳でも、分かりやすさはもちろん、文字数制限やフォント(書体)の管理、機械の作動との連携確認といったソフトウエア面への配慮が必要だ。

 同社はこれらのニーズに対応するため、2009年から協業しているフォントベンダー大手「ダイナコムウェア」(東京都港区)との連携を強化。共同でメーカーに対し、多言語化の際に重要なポイントや効率的な作業方法、コスト低減策などを提案するなど、事業の幅を広げつつある。

 製品組み込み型の説明システムと、従来の紙の説明書の需要は「すでに半々」(中嶌社長)。今後は技術革新に伴い組み込み型説明書の需要増は必至だ。アラヤは各言語を熟知する現地人による実機の動作確認など、“紙時代”とは違う新たなサービスに一層力を入れ、日本製品と現地利用者の「架け橋」となる考えだ。(渡部一実)

「フジサンケイビジネスアイ」

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