環境に配慮した割り箸の普及を目指す上辻代表取締役
弁当を購入すると必ずついてくる割り箸。流通している割り箸の多くは無地か自社の連絡先のみが書かれているが、そこに目をつけ、広告を掲載し一つの媒体として割り箸を提供しているエコバシ(大阪市中央区)。社名の通り、通常の割り箸とは違い間伐材など環境に配慮して材料を使っていることもあり、「エコバシ」を使用する企業が増えている。上辻克史代表取締役に今後のエコバシの普及・拡大戦略について聞いた。
-事業を始めた経緯は
「スーパーの弁当を購入した時についてきた割り箸を見て、箸袋を広告として活用できるのではないかと感じたことがきっかけ。当時の私のように、弁当を食べる機会が多い若い世代や大学生向けにターゲットを絞ることで新しい独自の媒体になると確信した。そして何よりも環境に悪いという割り箸のイメージを変えてみたかった」
-具体的な事業内容は
「『エコバシ』は、割り箸の箸袋を広告スペースにして、間伐材や植林木を使った環境にいい割り箸を大学生協やコンビニエンスストアに配布するサービス。現在、全国123大学の166キャンパスのほか、ローソンストア100やスーパー玉出での配布が可能。また、広告収入の一部を『緑の募金』に寄付し、植林活動や森林保全活動に役立てているので、広告主の企業イメージのアップにもつなげている。発注は1万膳から引き受けている」
大学内の食堂や売店で配布されているエコバシ
-エコバシの強みは
「大学内の食堂や売店に提供していることから、アルバイトの求人サイトや就職活動サイト、自動車教習所など大学生向けに訴求したい広告主が多い。最近ではテレビ局の番組宣伝や自治体の選挙告知でも利用していただいた。必ず手に取ってもらえ、食事中の話題にもなりやすく、宣伝効果が高まることがエコバシの強みだ。大学や配布数を指定できるので、予算に合わせてピンポイントでターゲットを絞れることも大きい」
-今後の展開は
「エコバシを導入していただける大学やコンビニ、飲食店の数を増やし、提携先にとっても利用者が増えるなど、いい効果が表れるように仕掛けていく。また、割り箸は環境に悪いというイメージをエコバシの普及とともに払拭していきたい」
本社=大阪市中央区本町橋7-18 名阪第二ビル
TEL:06-6809-1147)
URL:http://www.ecobashi.com/wordpress/
設立=2007年1月
事業内容=割り箸広告の専門事業・広告代理業など