~ イノベーションズアイ 支援機関 ~
埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)
副センター長 鈴木康之氏
埼玉県産業技術総合センターは、県内産業の技術力を強化し、その振興を図ることを目的に、 平成15年4月に、本所(川口市)と北部研究所(熊谷市)の2か所を支援拠点として発足した、技術面で県内中小企業の皆様を支援する埼玉県の試験研究機関です。
主な業務は、技術相談、試験・分析、機器利用、貸研究室、貸会議室、セミナーや研修などです。
また、企業の皆様と共に新たな技術や製品などの開発に関する研究も行っています。当センターは日常的な原材料の管理に関わる試験分析や技術相談から将来を見据えた研究開発に至るまで技術面から企業の皆様を支援します。
困った! そんなときまずSAITECへご相談下さい。
~ 埼玉県産業技術総合センター(SAITEC) 推薦企業 ~
世界初En-Falcom
イネイブル
イネイブル(埼玉県川口市)は、光学系の非球面加工機・研磨機・測定機などの輸入販売を行うとともに、独自の技術による非球面形状測定機の開発を行っています。
新たに開発した「レンズ両面非球面形状、面間偏心測定装置“En-Falcon”」は、世界初となる「フィゾー型干渉計高精度面形状測定光軸検出方式」を用い、ガラス非球面レンズの形状と面間偏心の非接触測定を、従来の20分の1となる1分半という短時間で実現しています。デジタルカメラなどに使用される非球面レンズの信頼性や品質の向上につながる “En-Falcon”の投入は、新聞各紙にも大きく取り上げられました。
同社は、加工機・研磨機・測定機の3分野をトータルで提供することにより、多様な顧客ニーズへの対応を目指しています。
「Wacaris」を開発・販売
フルイドウェアテクノロジーズ
フルイドウェアテクノロジーズ(埼玉県川口市)は、シリコーン樹脂を使用したマイクロ流体チップ及びチップを使用したシステム(装置)の開発をしています。
同社の研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成22年度「SBIR技術革新事業」に採択されるなど、各方面から高い評価を受けています。
また、食中毒毒素・菌を極めて短時間、高感度で検出できる新バイオハザード検出システム「Wacaris」を開発、販売を開始しました。病原性大腸菌O-157については、10分で菌体数1×10の4乗の検出を可能としましたが、これは市販の検知キットと比較して約100倍の速さと1000倍の感度上昇を達成しています。
独自の塗布乾燥技術を基本に
Shimada Appli
Shimada Appli(埼玉県川口市)は、独自の塗布乾燥技術を基本に、実装基板への防湿コーティング技術や高機能材の精密薄膜形成技術を開発しています。
太陽電池などの保護膜向けに開発したFS式マイクロスプレーガンは、特殊な材料でも沈降やつまりがなく、凹凸のある表面への均一な塗布及びナノレベルでの成膜を実現しました。この成果により、平成23年度埼玉県いちおし「起」業プラン大賞優秀賞を受賞しています。
同社の次世代向け表面処理技術は、半導体・MEMSメーカーや太陽電池・燃料電池メーカー、さらに各種制御基板メーカーの皆様に、是非注目していただきたい技術です。
「フジサンケイビジネスアイ」