【オーディエンス賞】  業務可視化で資源活用  クエステトラ

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第4回『イノベーションズアイ交流会in大阪セミナー&プレゼン大会』(フジサンケイビジネスアイなど主催)が大阪市内で開催された。表現力や収益性などが評価された「オーディエンス賞」や、「審査員特別賞」を受賞した企業を紹介入していきます。

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情報の可視化で業務改善するBPMソフトを説明する今村元一社長

 業務改善ソフトBPM(Business Process Management)を開発・販売する京都市中京区の「クエステトラ」(京都市中京区)の社名は、「クエス」(冒険、探求)と「テトラ」(4)を表す2つの言葉を組み合わせた造語。テトラは、業務改善サイクルのPDCA(Plan・計画、Do・実行、Check・点検、Act・改善)の「4」だ。 

 この4つのサイクルで世界の企業の業務フロー(作業工程)を良くするため、冒険・探求することを目指している。

 BPMは業務のフローを可視化し、ムダを省くソフト。例えば、新聞社で言えば、記者やデスクはリソース(ネタ、情報資源など)の出稿状況を把握、管理している。しかし、他部署では、その情報が共有できず業務に生かせないこともありえる。今村元一社長は「BPMソフトを利用し、業務フローを可視化することで、資源は活用できる」と説明する。

 BPM市場は、世界で3000億円。日本は100億円規模だが、ここ数年で数倍になるといわれる。

 1990年以前、企業情報システムの世界では、データベースという言葉がはやりだし、90年代には総合パッケージソフトのEPRに。その後、CRM、BPMと、この分野は10年単位で、「はやり言葉」が産業化されているといわれる。BPMは第4世代とされ、同社は、国内で先駆的な役割を果たすチャレンジャーだ。

 BPMは、「人間を業務処理する機械」と捉えられかねないツールだが、今村さんは「日本人の背景にある哲学的な部分を取り入れ、人間味に触れられる、感謝の気持ち、感情の流れるITにしたい」と強調する。 

 学生時代に、ある中小企業からソフト制作を依頼された。請け負った制作費で「ソフトの価値が分からず、ゼロが一つ少なかった」と振り返る。

 この経験が起業に結びつく。平成12年に四次元データ、17年にはシナジーマーケティング、20年に同社を立ち上げた。

 今村さんは起業の心得をこう説く。「運と志がなければ何事も成就しない。誰にでも持っている運を見極め、人と触れ合い、冷静に判断することだ」。

 

【問い合わせ】
株式会社クエステトラ
京都市中京区御池通間之町東入高宮町206、御池ビル
電話075・205・5007
URL:http://www.questetra.com

「フジサンケイビジネスアイ」

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