女性起業家が語るそれぞれの信念

働く女性が日本を元気にする

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エミューズ音楽事務所 代表 宮川則子さん 
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フラジュテリー 代表取締役 橘田佳音利さん
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ミューズ・ブランディング・アカデミー 代表取締役 谷澤史子さん 

――皆さんが手がけるビジネスについて教えて下さい。

橘田 女性の転職や再就職を応援するために、2003年に起業しました。現在は、働く女性が美しくきらめくことを支援するセミナー、およびすべての働く人々に向けたモチベーションアップのための研修に柱を置いて活動しています。30、40代のミドルエイジの女性に向けた支援に関しては、誰にも負けない自信を持っています。

宮川 音楽の専門大学もしくは大学院を卒業したばかりの、エネルギッシュな若い演奏家によるコンサートのプロデュースを行っています。「誰にもわかりやすく、楽しめるクラシック」を意識した企画を得意としています。子供たちからシニア世代まで、一生涯にわたって音楽を楽しみ、学んでいくための生涯教育にも力を入れています。

谷澤 イメージコンサルタント業務を行う一方、イメージコンサルタントの養成講座を東京・名古屋・千葉・湘南の各校で開講しています。イメージコンサルタントとは、いわば人を〝パッケージ〟する仕事。商品にパッケージデザインがあるように、その人の良さが外見に最もよく現れるファッションを提案するのが当社のモットーです。

――起業した時のエピソードを聞かせて下さい。

谷澤 会社を興して8年目になります。最初はお金がなくて苦労しました。信用力の不足で銀行からは一般融資を受けられず、結局、借りることができたのは、女性経営者応援枠の融資だけでした。

橘田 実際、女性だということは、融資にも大きく影響しますね。私は人材ビジネスで会社を立ち上げたので、有限会社でも資本金500万円が必要でした。幸いなことに、自己資金があったので、最初はお金の面では苦労しませんでした。

谷澤 2006年に新会社法が施行されてから、1円で起業できるようになりましたね。

橘田 そのせいか、最近起業が増えていますが、会社設立後すぐに倒産するケースが以前よりも多くなっています。かつては、会社設立1年以内に8割が淘汰されるといわれていました。

宮川 私は起業してから3年が経ちます。事業を起こそうかどうか迷っていた時、母校の音楽大学の先輩である橘田社長の記事が、ある雑誌に載っていたので、すぐにアポイントを取り、相談を持ちかけました。当時、「音楽を教えることはいいが、若い演奏家を育てるのはうまくいくのか」という夫と、考え方がぶつかっていたのです。橘田社長に相談したあと、本腰を入れて夫と話し、理解を得て起業しました。今では、夫は良い応援団になってくれています。

――働く女性、起業したい女性が輝くための条件は?

橘田 私は、働く女性が年齢や性別などによって差別を受けず、平等に働ける社会を作りたいと思っています。とはいえ男性と女性には根本的に違う部分があり、女性は働くほかに子供を産み育てるため、一時は家に入らなければならない時もある。そういうことも認めて、働く女性を受け入れることが、世の男性にとって当たり前の意識になってほしいと思うのです。

谷澤 男女がまったく同じになる必要はないと思います。男性らしさ、女性らしさを否定するのではなく、男女がお互いに足りない部分を補って感謝し合うという意味で、ジェンダーフリーになればいいと思います。

宮川 音楽の世界では、オペラにしても、男女は共演する立場なのでほぼ対等。演奏の曲目や役柄、あるいは目的やコンセプトによって、お互いに力加減を調節していくのですが、男女どちらにも良さがあり、引けを取ることがないと、現場でつねに思っています。

橘田 昔は女性が家庭のために、働くことや起業をあきらめるケースも数多くありましたが、いまでは「我慢は美」ではなくなっています。その一方で、働く女性に対しては、「子供を産み育てるのだから当然の権利」だという考えで、産休や育児休暇を取ってほしくありません。子供が熱を出して早く帰ったら、翌日は1時間早く出社するぐらいの意識を持ってほしいですね。

谷澤 子供がいるということを、仕事をしている女性の言い訳にしてほしくないし、行政に頼ってほしくもありません。自分のことを自分でなんとかすることができなければ、仕事をするのはとても無理です。

橘田 女性とはいえ「働くからには甘えるな」というのは大事なポイント。でも、あえて女性を働きやすくするために必要なインフラを挙げるなら、何よりも保育所です。子育て支援のために、各家庭にお金を配ることではありません。

谷澤 保育所の数が増えれば、待機児童の問題も解消に向かうと思います。

宮川 私も、保育所の数を増やすことには賛成です。

谷澤 でも、起業したい理由を聞くと、なんとなく「レジ打ちよりもよさそう」と答える女性が少なくないのも事実。起業はステイタスではないということを理解してほしいですね。会社を興し、インターネットで少し有名になったことで満足している人も多いと思います。

橘田 子育てが一段落着いたので働こうとか、独立したいと考えている女性に注意してもらいたいのは、夫の地位を自分の地位と思ってはいけないということ。仮に夫が立派な地位についていたとしても、自分一人の時は、新卒の一年生のつもりで社会に出ていく覚悟が必要です。

谷澤 私は起業する際、「家族のことをけっして言い訳にしない」と心の中で誓いました。

橘田 私は、ミドルエイジの女性を応援したい、男女が平等に働けない社会はおかしい、という思いを抱いて起業しました。先輩経営者の皆さんが「稼ぐだけでは早く失敗する」と話しているのを聞き、稼ぐことより、世の中を変えることを目標にしたのです。いま起業を考えている女性の皆さんも、なんとなく会社を作るのではなく、大きな信念を1つ持って事業を興してくれたら嬉しいですね。

――働く女性のネットワーク(HWC)主催のクリスマスパーティーが12月22日に開催されます。

橘田 HWCは「Hard Workers' Circle(=努力家の仲間)」の略称で、私が代表となり03年11月に立ち上げた異業種交流会。20代から70代後半まで、幅広い年代の働く女性と、彼女たちを応援する男性たちが、毎回交流会に参加しています。

今回、21回目の交流会を開催するにあたり、プロのドレッサーやヘアスタイリストが、参加者(先着20名)をドレスアップする「ベストドレッサーコンテスト」、ピアノおよびバリトンのソロによるクラシック・ミニコンサートなどの趣向を凝らしたクリスマスパーティーを企画しました。交流会にいつも参加してくださっている男性の皆さんに感想を聞くと、「女性が多い異業種交流会は、参加者同士の親交の深まり方が早い」と評判です。ぜひご参加下さい。

◆エミューズ音楽事務所 代表 宮川則子さん
音大卒業後、大手船会社総務部で人事を担当。退職後、音楽教室講師および音楽教室経営を経て、同事業所を設立
http://www.chopin0512.com/

◆フラジュテリー 代表取締役 橘田佳音利さん
大学卒業後、住友電気工業に入社。結婚退社後、半年で仕事に復帰。営業・営業事務をはじめ多数の仕事を経験したのち、ミドルエイジ女性の就業支援のための同社設立
http://www.frajouterie.com/

◆ミューズ・ブランディング・アカデミー 代表取締役 谷澤史子さん
女子美術短期大学卒業後、大手アパレルメーカー勤務を経て同社代表取締役に。イメージコンサルタント、カラーアナリスト、ビジネスマナーインストラクター
http://www.muse-produce.jp/

「フジサンケイビジネスアイ」

 
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