産業ガス大手のエア・ウォーターは、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを1瓶当たり6回分接種することができる注射針を開発し、販売を始めた。注射針の根元部分を改良し、シリンジ(注射筒)に残る薬液の残量を従来品より約3分の1に減らせる。一般的なシリンジと組み合わせて使用できる。まずは月間500万本製造し、生産体制を強化した上で、月間3000万本の出荷を目指す。
エア・ウォーターが開発した、薬液の残量を従来品の約3分の1にした注射針の根元部分
注射針は子会社のミサワ医科工業(茨城県笠間市)の茨城県と福島県、栃木県の工場で製造。医療機関や注射器メーカーに販売し、2022年3月までに国内外向けに約3億本製造するとしている。
「フジサンケイビジネスアイ掲載」