デザイン全て内製化、“営業”もデザイナーで 新規開拓目指す企業の手法

株式会社ティル 掲載日:2019年10月7日

ティル 中村亜弓 副社長
ティル 中村亜弓 副社長

広告グラフィックデザインやイラストなどを手掛けるティルが新規顧客開拓に乗り出した。現状は金融機関が売り上げのほとんどを占めるが、他業界への進出を図るとともに地方展開も視野に入れる。中村亜弓副社長は「われわれが企画から印刷・納品まで一気通貫で手掛けるので質が高い。だからクライアントに受け入れられている」と製品に自信をもつ。

自信の裏付けは

「当社には営業担当者がいない。デザイナーが直接、クライアントに出向き要望を聞いてニーズに沿ったデザインをその場で描いて決めてもらう。間に担当者を介さないので情報がぶれることがない。クライアントからは『デザイナーが商談に来るデザイン会社は珍しい』といわれるが、即決するのでタイムロスも防げる」

デザイナーは何人

「8人。絵が得意だったり、キャラクターづくりが好きだったりと八人八様。ロゴやイラスト、コピー、バナー広告などクライアントのあらゆる要望に応えるマルチプレーヤー集団といえる。『こうしてほしい』に対し8案を出せるので採用される確率も高まる。またデザイナーのメールアドレスは共通にしている。仕事のデータやチェックリストを共有してミスを防ぐためだ」

営業担当はゼロだが、校正員はそろえている

「どんなにいいアイデアも万が一、数字やグラフなどで間違いがあったら使えない。こうした致命的なミスを防ぐため、プロの校正員を2人待機させている。校正員を雇っているデザイン会社はほかにいないが、外部に校正を依頼するより早い。即応可能なうえ正確だ。細かな目配りがクライアントの信頼につながっている」

全て内製化しているのか

「デザインの質を高めるため企画から製作、印刷まで全てを内製化している。このためスピードとデザインの見直しの質が違う。だから金融機関から仕事をもらえているといえる。急遽、新聞広告が決まったといって前日夕方に持ち込まれても翌朝にクライアントがチェックできるように対応する。クライアントもデザイン会社が対応できなければ穴をあけることになるので、できるところにしか頼まない。無理がいえる仲を創業30年強かけて創り上げたともいえる」

事業環境は

「印刷業界などから参入の動きもあって収益は横ばい。クライアントのほとんどが金融機関だが深掘りしすぎると危ない。景気に左右されるし、日銀のゼロ金利政策の影響などで再編や淘汰の動きもある。市場縮小はわれわれにとってリスク要因。このため金融業界以外を開拓するのが課題だ。金融機関向けに培ったノウハウなどは他業界にも生かせるはずで、地方展開も探る。新たなクライアントに出会える機会を求めてビジネスマッチングなどの交流会にも参加している。こうした機会はワクワクするし楽しい。ただクライアントに必ず会って商談するのがわれわれのスタイルなので地方に出向くのは難しい面もある」

【プロフィル】
中村亜弓 なかむら・あゆみ
東海大学理学部卒。1989年松下電器産業(現パナソニック)入社。1996年ティル入社。2007年4月取締役、16年副社長。49歳。東京都出身。

【会社概要】
ティル
▽本社=東京都豊島区南大塚3-1-12生方ビル5F

「フジサンケイビジネスアイ」

 
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