高岡壮一郎(ヘッジファンドダイレクト・社長)が語る顧客第一の助言
「富裕層のNo.1投資戦略」(総合法令出版)は、ヘッジファンド助言事業を展開するヘッジファンドダイレクト(東京都千代田区)の創業者で代表取締役社長である高岡壮一郎氏が、国内外のヘッジファンドを取り巻く状況や、富裕層ならではの投資方法についてまとめた。
ヘッジファンドダイレクトは2008年の創業。10年間の営業で投資助言契約額は累計928億円に達し、個人投資家向け海外ファンド専門助言会社として国内トップクラスの業績となった。著者の高岡氏は三井物産を経て、2006年に金融資産1億円以上の富裕層限定のオンラインプライベートクラブ「ゆかし」を設立。その後、08年にリーマンショックが世界を襲った。高岡氏は「国際分散投資をしていても、株も債券も商品もすべてが同時に下落しました。そのような環境の中、下落相場にも関わらず収益を出すことのできるヘッジファンドに富裕層の需要が集中。その顧客ニーズに対応して、海外の機関投資家が長期保有している一流ヘッジファンドを個人投資家が入手できるようコンサルティングを開始したのが創業のきっかけ」と本書であかす。
現在、同社の顧客は「医師、中小企業経営者を中心とする富裕層」とのこと。同社は証券会社や銀行と異なり、金融商品の販売は行わず、顧客から投資助言手数料を受領して中立的な立場で海外ヘッジファンド投資に関するアドバイスを提供。顧客は投資残高に応じて投資助言手数料を同社に支払う。投資助言契約の継続率は93%、安定的な顧客基盤によって業績を伸ばしている。
長期的な資産増を目指す
高岡氏は、「ヘッジファンドダイレクトの顧客の中心は1000万円以上の投資先を検討している30代から50代の男性で、最近の新規顧客は本書を読んだ人が大半」と話す。同書は現在、出版社のホームページで、無料公開されている。
富裕層向けの金融機関は、大手証券会社、プライベートバンクといった競合がひしめく中、独立系の投資助言会社が顧客の支持を得ている現状について著者は、「セルサイドとバイサイドの違いです。証券会社は金融商品を短期的に売買させればさせるほど儲かりますが、バイサイドの投資助言会社である当社は顧客が長期的に投資で資産を増やす方が儲かります。富裕層ほど金融リテラシーが高いため、利益相反に敏感です」と述べる。
オンラインで無料で全文を読めます「富裕層のNo.1投資戦略」(総合法令出版)
https://sogohorei-books-wealthinvest.com
「フジサンケイビジネスアイ」