ハッチ・ワークが始めた「QRコード付きアキマチ募集看板」(イメージ)
パーキング事業や貸し会議室事業などを手掛けるハッチ・ワーク(東京都港区)は7月から、月極駐車場が満車でもQRコード付き専用看板により手軽に空き待ち予約ができるサービス「アキマチ」を全国展開。月極駐車場を利用したい人へのサービス提供で3年後には10万台の普及を目指す。
自動車購入時や住居の移転時に自宅から一番近い駐車場に空きがなく、やむなく他の駐車場を借りる人が多いことに着目。業界初となる独自のQRコード付きの専用看板を駐車場に設置することで、空き待ち予約がその場でできる。予約者には駐車場が空いたとの情報が優先的に通知されるので、希望場所を逃さずに利用できる。
同社は1年間、テスト運営したところ、満車だった駐車場の7割強からアキマチ予約が入り、競争率が23倍に達する駐車場もあり、アキマチによる希望駐車場への移転が1万台に達した。利用者から「なぜ今まで、こうしたサービスがなかったのか」という声が寄せられたという。月極駐車場利用者の「もっと近い駐車場に替えたい」という潜在ニーズに応えらえると判断、サービス提供に乗り出すことにした。
同社は遊休不動産に注目。日本最大規模の月極駐車場探しのポータルサイト「アットパーキング」や貸し会議室「アットビジネスセンター」などを運営している。
「フジサンケイビジネスアイ」