眼鏡型端末で作業を遠隔支援

眼鏡型端末のWCc(左)と装着例(右)
眼鏡型端末のWCc(左)と装着例(右)

【ブイキューブ、コニカミノルタと協働】

ブイキューブとコニカミノルタは協働で、眼鏡型端末を使うことにより、建設現場などで働く人々の作業をリアルタイムで遠隔支援できるITシステムを開発し、17日に先行販売を始めた。

◆現場の働き方改革

コニカミノルタは、建設業や製造業、物流業における現場改革を重要テーマに掲げ、商品開発を進めている。ブイキューブも、ビジュアルコミュニケーションサービスの提供を通じて現場の働き方改革に取り組み、関連ソフトウエアの開発に力を注ぐ。今回は、コニカミノルタが開発した眼鏡型ウエアラブル端末「WCc(Wearable Communicator)」に、ブイキューブがコニカミノルタ向けに開発した遠隔作業支援ソフト「Smart Eye Sync」を搭載し、現場スタッフへの遠隔支援を可能にした。

Smart Eye Syncは、ウエアラブル端末の操作に最適化した機能を追求。通信状態が悪い現場でも高品質な映像と音声を送信することが可能で、現場のリアルタイム映像を本部側で録画や静止画として撮影したり、画面に書き込みを加えたりして、多拠点で情報を共有し活用できる。

Smart Eye Syncを搭載した眼鏡型端末のWCcは、安全に作業できる広い画角を確保しながら、現場での動作も従来と変わらない。端末は35グラムと一般的な眼鏡と変わらない重さで、余計な負担にならず、保護ゴーグルの上からでも装着できる。また、端末のコントローラーにはハードボタンを採用し、手袋をしたままでも安全に操作できる。

今回のシステムは、遠隔作業支援に欠かせない機能を提供するとともに快適な操作性を実現した。例えば、本部からの呼び出しがあった際には、ハードボタンを押すだけで通信が開始され、現場スタッフは作業中に眼鏡型端末を操作する必要がない。端末から送信された現場映像を、本部側から録画や静止画として撮影したり、画面に書き込みを加えたりして多拠点で共有できる。

◆本部でカメラ操作

また、2つのカメラを本部から自由に切り替えできる機能を開発し、ファイバースコープで手元や遠くの細かなズーム映像を映すこともできる。現場スタッフは、被写体に近づく必要がなく、遠隔からでも詳細な映像の確認が可能だ。

両社は、従来の眼鏡型ウエアラブル端末で課題になっていた装着感や運用の手間を解決するため、実証実験を繰り返し、販売にこぎ着けた。両社の技術とノウハウを組み合わせることで、現場の働き方改革に最適化された遠隔作業支援システムの提供が可能になったとしている。

両社は、今回のような取り組みを加速し、建設業などの顧客ニーズに呼応したサービス開発を進め、作業現場での働き方改革に最適なソリューションを提供していく方針だ。

「フジサンケイビジネスアイ」

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