リバネス、ものづくり拠点を大阪にも開設

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ガレージミナトの内装を手がけたデザイン事務所から記念のモニュメントを受け取る成光精密の高満洋徳社長(右)=大阪市港区

■町工場の技術で新産業など創出

起業支援のリバネス(東京都新宿区)は、ベンチャー企業のアイデアと町工場の技術、大企業とをつなぐ施設を大阪市の港区と大正区にそれぞれ開設した。同社によるものづくりベンチャー支援施設は、東京都墨田区の「ガレージスミダ」「センターオブガレージ」に続くものとなる。

大阪市港区の「ガレージミナト」は、金属加工業の成光精密本社工場2階に開設。ベンチャー企業が入居する4つの個室のほか、複数の起業家が共同作業できるコワーキングスペース、製品発表会などに利用できるオープンスペースからなる。

起業家が思い立ったばかりの設計図のないアイデアでも、1階にあるマシニングセンター(MC)やフライス盤などの工作機械を使って、形にすることができる。

このほか、定期的に「ベンチャーピッチ」とよばれるビジネスプラン発表会なども開き、港区以外の起業家を呼び込む。

同大正区の「ガレージタイショウ」も機械式圧力計製造の木幡計器製作所本社工場2階にあり、3Dプリンターや各種測定器、検査装置を開放する。

両施設とも、大阪市の2017年度大阪市イノベーション拠点立地促進助成制度を活用した拠点認定施設として、大阪で培われたものづくり技術と国内外の技術系ベンチャー企業のアイデアとを結びつけることで新産業や新事業の創出につなげる。

ものづくりを志向するベンチャー企業は海外にも多く存在するが、精密な加工技術を持つ企業が海外にはきわめて少なく、とくにアジアの起業家は、日本の町工場の技術力に強い関心を示しているという。

ガレージミナトを運営する高満洋徳社長は、開所式のあいさつで「国内外の研究者や起業家とともにものづくりの課題を共有、解決に導くことで、日本の町工場が世界に誇れるものにしていきたい」と抱負を語った。

「フジサンケイビジネスアイ」

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