最優秀賞と優秀賞を受賞したチームのメンバーら=3月5日、東京都中央区
大手企業の知的財産を活用しオープンイノベーションにより中小・ベンチャー企業の新事業を創造するコンソーシアム「Open Patent Innovation Consortium(OPIC)」(主催・西武信用金庫、さいしんコラボ産学官、静岡県産業振興財団)は、学生の商品アイデアを競う「知財活用スチューデントアワード」を都内で開催、富士通の開放特許「視線検出技術」を活用した亜細亜大学の「チームゼミ長」が最優秀賞を受賞した。
同チームが提案したのは新型ドライブレコーダー「アイレコーダー」で、28企業・団体に実施したヒアリングにより技術的な問題を解決。社会的ニーズを捉えていることや実現性の高さなどが評価された。
優秀賞には、富士通の開放特許「印刷画像へのコード埋め込み技術」を活用し、スマートフォンを利用した教育玩具「よみとる!じんとる!日本地図パズル」を発表した東京経済大学の「チームT.Y.Z」と、同社の開放特許「指先で文字入力可能なウェアラブルデバイス技術」を使って、高齢者の認知症予防を目的としたリズムゲーム「コグニサイズ」を提案した静岡文化芸術大学の「チームやらまいか」が選ばれた。同アワードには全国各地の予選大会を通過した学生11チームが参加しプレゼンテーションでアイデアを競った。OPICは、アワードを継続的に実施することで学生アイデアの一層のブラッシュアップと中小企業とのマッチング機会の拡大を期待している。
「フジサンケイビジネスアイ」