奇跡の歌声に出逢う、聖なるイブ。あなたの大切な人に最高のクリスマスプレゼントを贈りませんか?生まれつき全盲の17歳の少女がお届けする「未来への可能性」。クリスマスディナー前の心のオードブルにどうぞ。
上田若渚 (うえだ・わかな)
愛知県豊田市在住。愛知県立岡崎盲学校高校3年生。先天性の視覚障害で、生まれた時から全盲。現在は、ソロライブのほか、ライブへのゲスト出演、学校講演、各種イベント出演など、精力的に活動している。著書に『そのままの今を好きになる~ 14 歳、全盲、奇跡の歌姫~』(世界文化社)。
―――歌を始めたきっかけは
3歳のときに、祖父母にカラオケに連れていかれたのが歌を始めるきっかけでした。幼いころから、歌った曲の歌詞をすぐに覚えてしまうくらい歌が好きでした。5歳のとき、闘病しながらも、一緒に入院している患者を歌で励まし、元気づける本田美奈子さんの姿に感動し、彼女のような思いやりのある歌手になりたいと思いました。また平原綾香さんの、音域が広く世界を感じる澄んだ歌声に惹かれ、本格的に歌手を目指すために、高校2年生のとき、ボイストレーニングに通い始めました。
―――盲目であることで苦労したこと
私は何かを覚えるとき、毎回、聞いたり、触ったりして覚えます。目の見える人たちと比べ時間が掛かりますが、それを苦労と感じたことはありません。ステージで歌うときや、カラオケで歌いたいときも、歌詞を全部覚えないと歌えませんが、これまで数え切れないくらいの歌詞を苦労することなく覚えてきました。
―――今後の計画、将来の夢
皆さんに元気や勇気を届ける「笑いのとれる歌手」になりたいです。私は「笑い声」が大好きです。「笑い声」には人の心と体を元気にする不思議な力があります。私には触らないと分からない「笑顔」も素敵だと思いますが、心の底から溢れる、明るく大きな「笑い声」が好きなのです。毎回ライブでは、来場者に大きな声で笑ってもらい、元気の輪が広がってほしいと願っています。
来春、マッサージの資格を取得するため、指圧の専門学校を受験します。マッサージは、小さい頃から私と母のコミュニケーションのひとつでした。季節の移り変わりを感じながら、マッサージやフェイシャルをする手を通して母と会話をするのが、今も私の大切な日常生活の一部です。資格を取得し、様々なボディケアの技術を学んで、ご縁ある人の心と体を、歌と施術で癒せるようになりたいです。
また、2020年のパラリンピックで、陸上1500mに出場したいと思っています。過去2回、ホノルルマラソンを完走し、国内では地区大会で優勝した経験もあります。現在は、標準記録を破るため、放課後や休日に学校で練習しています。
―――コンサートへの意気込み
今回のステージ「めぐろパーシモンホール」はとても大きな会場ですが、私の歌声が来場者一人ひとりの心に届くように、気持ちを込めて歌います。クリスマスイブという素敵な日に、たくさんの方々と出逢える幸せを歌で伝えます。大切な時間を皆さんと楽しみたいです。
【開催概要】
日時:2017年12月24日(日)13:30開演(13:00開場)
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール(東京都目黒区八雲1-1-1)
出演:若渚(ヴォーカル)
永田ジョージ(ピアノ)
増田太郎(ヴァイオリン)
井下田久幸(プレゼンテーション)
篠﨑ゆかり(ソプラノ、特別出演)
チケット代:2980円
チケット購入先:http://dolphere.co.jp/wakana/
問い合わせ:ドルフィア 井下田(いげた)
☎03・3496・3665
E-mail:igeta@dolphere.co.jp
「フジサンケイビジネスアイ」