サーキュレーション 仕事と人材マッチング AIも活用

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サーキュレーション社長・久保田雅俊さん(34)

--業務内容は

「企業のプロジェクトごとに仕事と人材をマッチングさせる。就職して転職したら終わりではなく、仕事をシェアする感覚だ。1人の人が3回転職するのではなく、同時に3社で働けるようにすることを目指している」

--どの人がどの会社に適しているのか、どう判断するのか

「どの会社が誰に合うのか、人工知能(AI)がスキル(能力)だけではなく、ライフログ(生活の記録)やコミュニティーログ(人間関係の記録)でも判断する」

--AIによるマッチングの精度は

「精度は上がってきているが、やはりまだ人の目利きのほうが強い。実際には全員に直接会っている。ただ、今後、利用者を増やしていくにつれて機械学習などのツールをいれていく」

--どういう企業や職種がシェアに向いているのか

「企業としては中小企業が7割。大企業も最近、引きが多い。職種では、人事や広報のプロが社内で育てられていない。クリエーティブ職やエンジニアはアウトプットが明確なので、プロフェッショナルな人ほどシェアしやすい。今まではホワイトカラーの価値がきちんと認識されていなかった。そこに価値がある。国は地方創生のためには転職しろというが、なかなか転職して地方には行かない。当社では週1単位で地方で仕事ができるため、働いてもらいやすい。すでに4割が地方の仕事になっている」

--スキルのあるベテラン以外の若手の育成の方針は

「現状は育成が必要な人は受け入れていないが、今後は必要になる。学生時代からきちんとビジネスや職能に関する教育を受けていると、プロジェクトごとに働くプロワーカーになりやすいと感じている」

【プロフィル】
久保田雅俊
くぼた・まさとし
神奈川大工卒。2005年インテリジェンス入社。人事支援などに携わり、14年サーキュレーションを設立し、現職。静岡県出身。

「フジサンケイビジネスアイ」

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