事業子会社を通じて、財務会計アプリケーションや語学研修サービスなどを提供しているトライアンフコーポレーション(東京都新宿区)が、6月28日に東京証券会館ホールで株式公開記念企業説明会を開催した。
同社は4月5日、非上場企業の株式売買を行うために設けられたグリーンシート銘柄の指定を受けて株式公開し、公募増資を実施中。
説明会の冒頭で、ドリームインキュベーター代表取締役会長の堀紘一氏が「不況に負けないベンチャー企業」と題して基調講演を行った。ボストンコンサルティングを退職し、ベンチャー支援のためにドリームインキュベーターを設立した自らの体験を交え、「新興企業が一定数出てくることは、日本の経済および国民にとって大事なこと」だと語った。
次いで、トライアンフコーポレーション代表取締役の小澤勝氏が、会社概要および業績見通し、成長戦略について説明。小澤氏によれば、同社は今後の成長の基軸をアジアに求め、日本発の多国籍ITベンチャーとしてグローバルに活躍できるSEを育成し、将来的に海外市場への株式上場を目指すという。
同社の役員4名と堀氏によるパネルディスカッションも行われ、「ベンチャー企業と株式公開」をテーマに議論が交わされた。小澤氏は「1998年の創業頃から不況に見舞われた。その後ITバブル崩壊やリーマン・ショックを乗り越えたと思った矢先に今回の大震災に遭った。でも当社は不況に負けないバイタリティを持っている。まだ成長途上で心もとない部分があるかもしれないが、投資家の皆さんに育てていただきたい」と発言。
それを受けて、ディスカッションの司会を務めた堀氏が「企業経営ではいろいろなことがあるが、明るい顔をして前に進んでいけば、幸せも飛び込んでくるし、支援してくれる企業や人も現れてくる」とエールを送った。
同日の株式公開記念企業説明会の模様は、動画共有サービスの「USTREAM」でライブ中継された。
株式会社トライアンフコーポレーション
東京都新宿区西新宿7-3-4
代表取締役 小澤勝
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