■企業ごとの悩みに応じ設問カスタマイズ
東大発ベンチャーの情報基盤開発(東京都文京区)は、画像処理技術とデータベース技術を使ってアンケート用紙のデータ入力業務を効率化するソフト「Altpaper(アルトペーパー)」を生かして「Altpaper ストレスチェック 独自設問版」のサービス提供を開始した。
2015年12月に従業員50人以上の企業にストレスチェックが義務化されてから、同社では800社・12万人以上のストレスチェックの受検サポートを行ってきた。その結果、工場や小売り、医療、介護などの現場で、通常よりストレスの度合いが高いことが分かった。
さらに受検した企業からは、厚生労働省が推奨する「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」では職場環境に関する設問が十分でなく、具体的な職場改善につなげるのが難しいとの声が多く聞かれた。
この課題を解決するため、企業ごとの悩みに沿った独自の設問を最大4つまでカスタマイズし、集計リポートでそれらの設問が、従業員のストレスや満足度にどの程度影響しているかをビジュアル化。これにより改善施策の検討、効果測定が簡単に行える新サービスを開発した。
対象者60人までの事業所で基本価格が4万9800円。対象者の人数によって追加費用がかかる。既存サービスを利用している800社のうち100社のほか、新規で100社への導入を目指す。
「フジサンケイビジネスアイ」