千駄ヶ谷支店 井上信昭支店長
当支店は、合併前の千駄ヶ谷信用組合の最初の店舗として１９２９年に設立された店舗で、この地で８７年の歴史があります。営業エリアは北側がＪＲ新宿駅東口から新宿御苑の北側まで、南はＪＲ原宿駅北側、東はＪＲ千駄ヶ谷駅、西は小田急線参宮橋駅までです。現在、建て替えのために仮店舗で営業を行っており、来年４月には新店舗に移転します。
営業エリア内の代々木や千駄ヶ谷地区は中小アパレルやＩＴ関連企業が多く、新たに事務所を構えて起業する人が増えています。融資先では不動産賃貸業が多いのも特徴です。このため事業支援案件も東京信用保証協会と連携した創業支援と不動産賃貸向けの節税サポートが中心です。創業支援では、昨年上半期に全支店の中で取り扱い件数がトップになりました。不動産向け支援は、安定した収益の確保に向けて建物の耐用年数を超えた返済期間の設定や修繕費などを専門家に相談し、ポートフォーリオを提案しています。
一方、支店の職員は２１人中１１人が２０代の若手です。このため早期の戦力化を図っていくとともに、それ以外の職員についてはさらなるスキルアップが重要だと考え、毎週金曜日に勉強会を開いています。プレゼンテーション能力の向上を狙いに、職員自ら講師となってみんなの前で話すという訓練のほか、不定期で専門家による講義も開催しています。さらに、融資案件を通じて、上司や外部専門家との同行訪問なども実践しています。
千駄ヶ谷駅周辺は、２０２０年の東京五輪・パラリンピックに向けた国立競技場の立て直しが進んでおり、また、新宿駅南口周辺の再開発事業もあるため新たな資金需要が期待されます。当支店では貸金庫も全自動にリニューアルし、一日に何度でも利用できる環境になります。こうしたさまざまなトピックの機会をとらえ、顧客に適したソリューションの提供でビジネスチャンスを広げていきたいと考えています。
▷東京都渋谷区千駄ヶ谷５－１８－２０
佐々木フォレストビル３Ｆ
☏03・3341・4101
※千駄ヶ谷支店は建て替え中のため仮店舗所在地です。
【取引先紹介】
株式会社キャップスアソシエーション
成田裕一郎プロデューサー
ブランド立ち上げから戦略の策定、コンテンツ制作、ＥＣサイトの企画運営など、ブランドコミュニケーション活動の総合サポートを行っている。ウェブや映像、印刷物など、さまざまなメディアを駆使して最適な戦略を提案する。高い専門性を武器に、大手企業との直接取引で多く顧客から厚い信頼を得ており、大手二輪車メーカーとは２０年来の取引を続けている。昨年には、主力オートバイのブランディング映像で「映文連アワード」（映像文化製作者連盟主催）で「経済産業大臣賞」を受賞した。社会的存在価値を高めていくため、今後、得意分野への集中をさらに推進していく。
バブル経済の崩壊などで苦境に立たされた時に、西武信用金庫が親身になって支援した。それ以来からの取引で、近年は「Ｐ」マーク取得のための専門家派遣を受けているほか、ビジネスフェアへの出店で事業拡大に結びつきそうな企業との交流を図っている。
▷東京都渋谷区千駄ヶ谷１－２０－１２
▷代表取締役 若山聖亮氏、写真は成田裕一郎プロデューサー
☏03・5770・1751
株式会社東京宅配
代表取締役 永井禎巳氏
一都三県で、不動産関連を中心とした広告の企画・印刷、配布（ポスティング）業を展開している。東京・立川、上野、赤羽、神奈川・横浜に営業所をもち、ポスティング枚数は月間８００万―１２５０万枚にのぼる。広告業界を取り巻く環境は厳しいが、顧客との長い取引関係から営業的には順調に推移している。しかし、高齢化などにより配布員の離職が多くなっており、人材確保が大きな課題。このため、子会社を通じて人材採用も始めた。一方で、これまで東南アジアで孤児院への寄付などのボランティア活動を展開しており、新たに社会貢献を兼ねてタイでベーカリーカフェ、マレーシアで日本茶カフェの運営も始めた。日本では本社ビル内に日本茶カフェを開業しており、大手百貨店から出店の引き合いもきている。
西武信用金庫からは、本社ビル建設やマレーシアでのカフェ立ち上げで融資を受けた。また、西武しんきんキャピタルからの投資もある。
▷東京都渋谷区千駄ヶ谷３－７－６
▷代表取締役 永井禎巳氏
☏03・5786・3322
<西武信用金庫>
▷創業＝１９３９年
▷店舗数＝本店を含め７２店舗
▷従業員数＝１１６４人
▷貸出総額＝１兆２５００億円
▷預金総額＝１兆６４３６億円（２０１６年３月末現在）
幸町支店 平田知之支店長
当支店は、近年めざましい発展を遂げている東京・立川市を中心に、小平市の一部までを営業エリアとしております。貸出残高の約７割が法人で、不動産賃貸業が圧倒的です。このほかは、建設業、飲食・小売業、医療福祉などとなっています。①法人・事業支援活動②個人・資産形成支援活動③全体・ネットワーク作りの３つを支店の施策に掲げ、職員一人ひとりの性格・適正を活かした提案能力の向上と実績への反映能力の強化に努めています。こうした中でメインや重要顧客の法人に対しては、「経営課題を気づかせてあげて事業支援による解決策を提供していく」（課題創造型総合コンサルティング）という方針のもと、当支店でしかできないことを実行して地域内での価値向上を図っています。
事業支援策としては、不動産関連は個人・法人の資産入れ替えをはじめ、相続税関連の不動産投資案件や遊休地の活用、コスト削減に向けたコンサルティングなどが多いです。また、世代交代時期にある地主は相続に対する不安があるため、専門家派遣による相続税の付加価値提供などを行っています。建物の老朽化を背景とした空室対策や節税サポートも実施しています。
このほかにも、地域住宅メーカーや税理士、百貨店、高級自動車メーカーなどとネットワークを構築し、新規先や富裕層の開拓につなげています。一例として、建物を建設する地主に対し建設会社や紹介して資金援助する一方、建設会社にはつなぎ融資を実行します。こうした案件は、顧客同士のマッチングになるだけでなく、地域活性化にも貢献します。税理士や司法書士、行政書士などを定期的に訪問し、緊密な連携づくりにも力を入れています。
近年は、事業活動に積極的な法人や相続対策に前向きな資産家層が多くなってきています。また、景気好転により売上高が増加していることから、今後も顧客満足度のさらなる充実を図りながら、事業支援の強化に取り組んでいきます。
▷東京都立川市幸町２－１１－３４
☏042・537・3101
【取引先紹介】
砂川建設株式会社
専務取締役 安藤寿氏
戸建て住宅や商業用施設・倉庫、学校、医療機関、金融機関、造成土木などを手掛ける総合建設業。東京・多摩地域を中心に一都三県で事業を展開している。創業は１９５７年で、来年６０周年を迎える。大手建設会社ではコスト的に見合わず、また、小規模事業者では施工管理が困難な学校や幼稚園などの建設、更新を得意としているほか、東京・立川市と昭島市にまたがる昭和記念公園内の日本茶専門店「歓楓亭」の建築も手掛けた。
建設業界は2020年の東京五輪・パラリンピックの前に建設需要が減少するとみている。しかし、長年培ってきた得意技術を武器に大手が苦手とする分野を強化することで将来成長を目指している。
西武信用金庫との取引は、幸町支店が開設した９８年から。ただ、建設業ながら長期の運転資金借り入れはなく、このため西武信金とは、互いの営業推進に役立つ地域や不動産、遊休地の情報共有が中心。
▷東京都立川市砂川町５－１７－８
▷代表取締役 安藤明義氏、写真は専務取締役の安藤寿氏
☏042・534・0111
株式会社東京ロジテック
代表取締役社長 反町仲道氏
倉庫業や貨物運送取扱業、不動産の売買・賃貸・管理・仲介などが主な業務内容。顧客とはオンラインによる入出庫、保管、仕分け、発送、在庫管理、月次棚卸までトータル管理を行っている。倉庫は本社をはじめ全国に４カ所保有し、このほかにも長野県松本市などで企業に倉庫を賃貸している。本社倉庫（敷地面積約３万９６００平方㍍）では食品メーカーなど２７社の商品を扱っており、１つの倉庫としては全国最多を誇る。 さらに茨城県など７カ所で太陽光発電事業を展開、東京・府中市と西東京市でコンビニエンスストアのフランチャイズ事業も手掛けている。山梨県鳴沢村では約１万１５５０平方㍍のオートキャンプ場を運営、都内を中心に事業用ビルを中心に不動産賃貸業も行っている。
社長の自宅と幸町支店の距離が近かったことなどから、１９９３年の創業時から取引がスタート。倉庫建設での融資のほか、太陽光発電事業ではパートナー紹介も受けた。
▷東京都瑞穂町箱根ヶ崎８５８－１
▷代表取締役社長 反町仲道氏
☏0422・22・0014
「フジサンケイビジネスアイ」
