製造業専門のウェブマーケティング事業を手掛けるオールプレジデント(東京都新宿区)は、製造業のオープンイノベーション促進を目的とした技術マッチングサイト「TEC-PAL(テクパル)」の正式運用を始めた。
AI(人工知能)を使い、技術情報と技術者のマッチング率を最大限に高める。
外部の技術やサービスと自社のリソースを組み合わせて革新的なビジネスモデルを創出する「オープンイノベーション」を起こすには、異なる業界・分野とのマッチングが欠かせない。
半面、正確な技術課題の登録が難しいことから、思うようにマッチングが進んでいない。このためAIの活用で、マッチング精度を向上させる。
主な機能は、関心のある業界や抱えている技術課題を登録する「プロフィール登録」や用途開発したい技術情報を登録する「技術情報登録」によって得られる技術情報から、どのような課題を解決できるかAIが判別し、最適な技術者にピンポイントで届ける。
大手メーカーがオープンイノベーションに取り組む中、中小企業は自社技術を売り込む好機となっている。しかし、ウェブでは技術マッチングが難しく、技術仲介業者などを利用するのが主流。同社はAI活用で精度を向上させ、ウェブでの技術マッチングを普及させようとしている。
2017年中に登録ユーザー1万人、登録技術情報10万件を目指し、国内最大の技術マッチングサイトへと成長させたい考えだ。
「フジサンケイビジネスアイ」