二重構造の舗装工法 豪雨の浸水被害防ぐ

株式会社くりんか 掲載日:2016年11月8日


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環境緑化保全コンサルタント・楳木忠秋社長

石炭灰の塊(クリンカアッシュ)を使用し、透水層と保水層の二重構造で舗装する工法を開発した環境緑化保全コンサルタントが国内外で積極的な市場開拓に乗り出した。「吸う(透水性)」と「吐く(保水性)」の両機能をもつことで、ゲリラ豪雨による浸水被害を抑え、水の気化熱作用によるヒートアイランド対策につながることが評価されてきたからだ。開発した楳木忠秋社長は「アスファルトに代わる舗装材料としてクリンカアッシュの付加価値向上に取り組んでいく」と意気込む。

--一般社団法人産業環境管理協会の「2016年度資源循環技術・システム表彰」で会長賞を受賞した

「循環ビジネスの振興を目的とする日本で最も歴史のある表彰制度で、『クリンカアッシュを100%活用した環境創造型多機能舗装の普及事業』が会長賞を受賞できた。持続可能な環境未来都市づくりに貢献できる証左であると認識している。全国の工事代理店も、地域での普及促進に弾みがつくだろう」

--受賞した事業とは

「特許技術『くりんかロード工法舗装』の普及事業で、クリンカアッシュの特徴を最大限引き出すことで(1)透水性(2)保水性(3)耐久性(4)景観性(5)吸音性-といった多機能舗装を実現。また舗装でありながら雨水を開発前の土壌のごとく緩やかに浸透させることができる。この点が雨水循環の一助となり、環境創造型舗装とも換言できる」


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「産業交流展2016」に出品した「くりんかロード」など=1日、東京・有明の東京ビッグサイト

--今後の国内展開は

「公園などの遊歩道や広場、中央分離帯、山間部の斜面、送電鉄塔や携帯基地局など幅広く施工されており、14年9月期まで1億円前後だった売り上げが15年9月期に2億2400万円、16年9月期には5億円に膨らんだ。工事代理店は現在、九州14社、沖縄1社、関東1社だが、産業環境管理協会の会長賞受賞後の交流会で東北にある土木工事会社とも接点ができた。また中部、関西では自家発電を保有するメーカーとの協業の話もある。受賞をきっかけに全国展開を加速させたい」

--海外展開は

「現在、九州環境エネルギー産業推進機構(K-RIP)と二人三脚でモンゴル、マレーシア、ベトナムで技術移転事業を推進している。モンゴルでは実証事業を経て、同国企業と『インターロッキング(成形品)版くりんかロード』の開発に着手した。マレーシアでは世界遺産都市マラッカで、パイロット事業(試験施工)の組成に向けて大詰めを迎えている。ベトナムではくりんかロードの持つ景観性に着目、ホーチミン、ハノイに加え、リゾート地ダナンへの市場調査も開始する」

 --今後の事業展開が楽しみだ

「来春には台湾でもビジネスマッチングを加速させ、日本の持つクリーンコールテクノロジーの一つとしてクリンカアッシュの有効活用をアジアに普及させていきたい。またクリンカアッシュのさらなる付加価値向上のため、大学との共同研究や異業種との共同開発などに取り組んでいく」

【プロフィル】
楳木忠秋うめき・ただあき 1968年九州林産入社、2008年定年退職。09年環境緑化保全コンサルタントを設立し、社長。72歳。大分県出身。

                   ◇

【会社概要】環境緑化保全コンサルタント

▽本社=福岡県宗像市自由ヶ丘10-23-13

▽資本金=4000万円

▽設立=2009年4月

▽社員=15人

▽事業内容=くりんかロード工法舗装工事、同舗装コンサルタント業務など

「フジサンケイビジネスアイ」

お問い合わせ先

株式会社くりんか


 
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