インドネシアを中心に、生鮮のキハダマグロやメバチマグロなど天然マグロの空輸輸入・販売を手掛けるFTI JAPANは、以前よりインドネシア水産庁、インドネシア地方政府と準備を進めていた「海洋資源開発プロジェクト」について、昨年11 月に現地法人(PT.Seram Bangun Bahari)の設立を終え、本年10月より事業を本格的に出荷を開始する。
昨年発足したジョコウィ政権の優先政策の一つである海洋資源開発の実現に不可欠な水産技術、事業化ノウハウを日本から供与することで、水産業の高度産業化、漁業の効率化、鮮魚の高鮮度化、水産食品の高付加価値化を図り、水産業の持続的発展を後押しする。
事業エリアは工業を中心に発展を遂げる都心部とは対照的に開発の遅れる東インドネシアエリアに位置し、南北を良好な魚場(セラム海、バンダ海)に囲まれるマルク州西セラム県。高度産業化水産業ビジネスモデルを確立し、雇用創生、輸出振興、地方活性化を目指す。
鮮度管理技術を技術移転により浸透させ、より高鮮度化した水産物を日本へ輸出する。漁獲、加工、輸出、販売を一貫して行うサプライチェーンの構築により、途上国生産者が買い叩かれる構造を是正し、フェアトレードを実現する。
「フジサンケイビジネスアイ」