日本駐車場開発とウエルネスデータ(東京都千代田区)、おかん(同渋谷区)の3社は、東京・丸の内に勤める会社員を対象に健康改善をサポートし、その後の変化について調査する「丸の内ヘルスアップ実証プロジェクト」を開始した。
丸の内地区の企業に参加してもらい、身体データ、生産性や従業員ロイヤルティー(忠誠心)への影響を検証。健康経営の実践によって従業員の健康増進とともに、業績向上にも貢献する。
日本駐車場開発は、丸の内に勤める会社員を対象に健康維持・改善活動推進の拠点として、2015年3月、新丸の内ビルディング内に「丸の内ヘルスケアラウンジ」を開業。食事相談や運動指導などのヘルスケアプログラムを提供してきた。
しかし、就業中の健康記録管理やアドバイスが不十分で、健康的な食事もとれていないのが実情だ。このため健康管理アプリを運営するウエルネスデータと、法人向けに健康に配慮した総菜を配達しているおかんが、日本駐車場開発と組み、それぞれの強みを生かしてプロジェクトを立ち上げた。
対象は丸の内地区にオフィスを構える法人。職場(部署)単位で10人1組とし、1法人当たり3組まで申し込むことができる。6月末まで募集する。
参加者は身長、体重、体脂肪率、血圧などの身体測定を受け、アンケートに回答。目標を設定して実験を始める。
丸の内ヘルスケアラウンジの管理栄養士やスポーツインストラクターら専門家の対面指導を受けられるほか、健康的な総菜を昼食にとることや、健康管理アプリの活用ができる。
開始から30日の時点で中間セミナーを実施し、カウンセリングや目標の進捗(しんちょく)を確認。60日後の実験終了時には結果報告会を開き、どのような変化が起きたかを検証する。
プロジェクトの結果は、10月ごろ公開する。ウエルネスデータの星野栄輔社長は「(会社側が)職場に寄り添いバックアップすることで、生産性が上がるのではないだろうか。気軽に取り組んでもらいたい」と述べている。
「フジサンケイビジネスアイ」