ギフティがシステムを提供するラフィネの店舗
ブランド囲い込みサービス拡充
手頃な価格のプレゼントを電子メールなどを使って簡単に贈れる電子ギフトサービスを展開しているギフティ(東京都品川区)は18日、リラクゼーションスペース「ラフィネ」を運営するボディワーク(東京都港区)に対し、法人向け主力サービスであるギフト販売システム「eGift System」の提供を同日から始めたと発表した。
同システムの提供はコンビニエンスストア「ローソン」や化粧品の「ロクシタン」などについで7社目。国内の電子ギフト市場の急成長が見込まれる中、有力ブランドの囲い込みを進め、ギフト商品・サービスの拡充を図る狙いだ。
ギフティの太田睦社長は「当社が扱っているギフト商品は食品・流通系が多く、平均販売価格は約600円だが、ラフィネとの連携で単価が2000円を超えるプレゼントが新たに加わり、お客さまの選択肢が広がる」と話す。
新サービスは、ボディワークが運営するギフトサイト「ラフィネ e-Gift」で、全国の「ラフィネ」や姉妹店で施術が受けられるデジタルのギフトチケットを生成し、そのギフトチケットをユーザーがLINE(ライン)や電子メールなどを使って贈ることができる仕組み。
チケットをもらった人は、店頭でスマートフォンや携帯電話に表示して提示することで、サービスと引き換えられる。具体的には、ギフトカード内にある「ギフトを受け取る」ボタンからギフトチケットを発行し、表示されるバーコードを店頭で提示する。
ギフティは、自社で運営しているカジュアルギフトサービス「giftee」でも、18日から、ラフィネのギフトチケットの販売をスタートさせた。
「eGift System」は、店頭で商品やサービスと引き換えることができるデジタルのギフトチケットの生成と配信する仕組み。紙のクーポン券と違い、引き換えられたデジタルチケットは「消し込み」と呼ばれる手続きが取られ、二重利用が防止できる。
さらに、このシステムは、利用実績の把握・分析ができる機能もあり、ビッグデータの一部として、自社のマーケティングに活用するケースもでてきているという。
「giftee」は現在、会員数が24万人を超え、国内屈指のカジュアルギフトサービスとして、利用者の急拡大が続いている。全国2万8500店舗以上の商品を取り扱っており、商品・サービスの拡大を急いでいる。
太田社長は、利益幅の大きい「eGift System」の顧客拡大に伴う商品・サービスの充実が、同社の成長の原動力になるとの考えを示しており、上位ブランドとのコラボレーションを模索していく。(小島清利)
「フジサンケイビジネスアイ」