病児保育施設運営、働く母親支援

新聞掲載PDF


20151006-bsl1510050500003-p3.jpg
病児保育施設などを運営するマザープラネット社長の藪本敦弘さん=千葉県流山市

病児保育施設を千葉県内で運営し、訪問型の病児保育サービスなども展開するマザープラネット(同県柏市)。2011年の設立で、12年に保育施設をオープンしてから、利用者数は延べ500人以上と順調に伸びている。

20151006-bsl1510050500002-p1.jpg

情報管理会社に勤めていた藪本敦弘社長(38)は7年ほど前、当時1歳の長女の体調が良くないときは、夫婦共働きのため、大阪府枚方市で病児保育を利用していた。10年に千葉県流山市に転居したが、病児保育施設がなかった。周辺の人からも「困っている」との声を聞き、「それならば自らつくってしまおう」と起業した。

現在は同市と柏市の2カ所に病児保育施設で認可外保育園の「オハナ☆キッズケア」を運営。かぜや風疹などの症状がある子供を預かっている。利用には有料の会員登録と医師の病児保育の利用許可が必要だ。

藪本社長は「子供を持つ世代の就労の多様性につなげたい。そのための受け皿をたくさんつくりたい」と話す。

30代の利用者が多く、受け入れる子供は1~2歳が大半という。30代の子育て中の女性からは「出産後の再就職の際、面接で『病児保育の会員になっている』と言うと、採用されやすくなった」といった声が寄せられたという。

このほか、在宅ワークの支援事業を行ったり、地元NPO法人と共同で子育て情報誌を発行したりしている。

課題は、利用料がある程度かかるため、母子家庭の母親からの「使いたいが、気軽に利用できない」という要望に応えていくことだ。今後は茨城県や埼玉県、東京都内にも施設を拡大し、低所得の人でも利用できるような枠組みをつくりたいと意気込む。他県で同様の施設を開園したい人たちの支援も行う方針だ。

「フジサンケイビジネスアイ」

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。