人事評価システムにクラウド活用 

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あしたのチーム・高橋恭介社長

あしたのチームは、インターネット経由で人事評価システムを利用できるクラウドサービス「コンピリーダー」を提供、中小・ベンチャーを中心に利用企業を増やしている。高橋恭介社長は「人事評価制度は人材を育成するために不可欠」と語り、さらなる成長のための導入を促す。

--コンピリーダーの内容は

「人事評価に必要なシステムを当社がネット経由で提供し、運用まで肩代わりするものだ。(システムを提供するだけでなく)目標は当社が受け取ってから2営業日以内に添削し、未提出の人に督促メールを送ったりもしている。いずれもクラウドだからこそできることだ」

--結果分析も行っている

「評価が低い理由を分析したり、表としてまとめたりもしている。単純業務ではなく、付加価値が高く、かつ手間のかかる作業を代行している」

--制度構築の費用は

「無料だ。他社だと数百万~1000万円かかる場合もあるが、(中小・ベンチャーは)どう構築すればいいか分からず、泣き寝入りしている面がある。これに対し、当社は構築費用自体は無料にする代わりに月額の運用費をいただいているため導入コストが安くすむ。しかも過去の納入実績で培ったノウハウを役立てつつ、会社の規模や業種を勘案しながら最適でシンプルな制度を提供できる」

--実績は

「2009年10月以降、累計で560社が採用している。顧客は事業承継やM&A(企業の合併・買収)、新規株式公開(IPO)といった節目に直面している企業や、成長途上の企業が多い。今年1月には台湾に現地法人を設立し、海外進出を果たした。今期だけで600社を上乗せしたい。来年中の東証マザーズ上場を目指している」

--企業の意識は変わっているのか

「人事評価は個人情報を含むため、当初は外部サーバーを使うことに二の足を踏む企業が多く、社内システムの中で最もIT化が遅れていたが、ここ1年で大きく流れが変わってきた。(政府が主導する)賃上げの動きや『残業代ゼロ』などの働き方の変化、(雇用の)超売り手市場は導入の追い風になっている。きちんと制度を整えた企業でないと見向きもされなくなりつつある」

--人事評価制度の役割は

「給与を決めるためのものではなく、人材を育成するためのものだ。中小企業の社長には、会社の規模が大きくないのでそんな制度はいらないという方もいるが、そうではない。明確な目標を社員が自ら設定し、会社がそれを正当に評価して昇給・昇格や基本給の改定につなげることは、自立型経営につながるし、管理職を育てる上でも威力を発揮する」(井田通人)

                   ◇

【プロフィル】高橋恭介

 たかはし・きょうすけ 東洋大経営卒。興銀リース、プリモ・ジャパンを経て、2008年9月あしたのチーム設立。40歳。千葉県出身。

               ◇

【会社概要】あしたのチーム

▽本社=東京都中央区銀座6-4-1 東海堂銀座ビル6階 

▽設立=2008年9月

▽資本金=2億6810万円(資本準備金含む)

▽従業員=約60人

▽売上高=約3億円(15年3月期]

▽事業内容=人事評価システム提供など

「フジサンケイビジネスアイ」

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