ガクゴールドジャパンの河合尊徒社長は「子供による子供の支援の輪を広めたい」と意気込む
楽曲や演劇の企画・制作などを行うガクゴールドジャパンの河合尊徒社長は「こどもコンテンツプロジェクト」と名付けた音楽プロジェクトを指揮。5月には初の音楽アルバムを世に送り出す。曲を通じて、「子供に本当のやさしさを知ってもらいたい」と河合社長。音楽業界は厳しい環境下にあるが、「100年、1000年と楽曲を発表するプロジェクト」と、長い目で活動していく構えだ。
--こどもコンテンツプロジェクトの内容は
「子供の教育に役立つ音楽として、ポップ音楽をベースにした『野菜の歌体操』などの曲を広めようとしている。子供の生活に役立つテーマの曲がシリーズで用意され、『トーイズダンサーズ』と呼ぶ子供たちが踊っている。その振り付けは体操に近く、体づくりのことも考えられている。末永く歌い継がれることを狙っている」
--プロジェクトに加わったきっかけは
「作曲家になりたくて、大学で作曲を学び、上京して芸能事務所で働いた。その後、プロジェクトの発案者である作曲家のチェ・ファジョンさんと出会って『子供が本当に必要としている音楽を作りたい』という趣旨に共鳴し、プロデューサーの仕事を任されることになった。ガクゴールドジャパンの社員は1人だが、音楽関係の仲間などがスタッフを務めてくれている」
--活動実績は
「企画自体はチェさんが以前から温めていたものだが、トーイズダンサーズを結成し、具体的に動き出したのは3年前ぐらい。すでにいくつかのコンサートやイベントに参加しており、4月4、5日に茨城県利根町で開催される『さくらまつり』にも出演する。5月には初のアルバムを発売する予定だ」
--目標は
「子供による子供の支援の輪を広め、恵まれない子供たちを救いたい。プロジェクトの売り上げの一部を恵まれない子供の支援に回していく。子供たちの手で安全なコメを育てることも計画している。もっとも、これは慈善事業ではない。曲が広まれば経営も上向く。CDが売れない時代で、収益を追いにくいのは確かだが、あえて夢を追わないといけない」
--子供向けの曲に勝算は
「世間のニーズがあるというより、ニーズを自ら生み出さないといけない。音楽市場が縮小する現状では、レコード会社にこういう(子供向けの)良い曲があるといっても売れる見込みがないと無視される。ただ、実際にこういう曲をほしがっている親や教育現場は多い。エンターテインメントと教育を両立させていきたい」(井田通人)
【プロフィル】河合尊徒
かわい・たつと 新潟大教育卒。芸能プロダクションを経て、2012年12月ガクゴールドジャパン会社設立。28歳。北海道出身。
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【会社概要】ガクゴールドジャパン
▽本社=東京都豊島区池袋2-16-14 KDビル402
▽設立=2012年12月
▽資本金=50万円
▽従業員=1人
▽事業内容=コンサートなどのイベントや
テレビ番組、楽曲の企画・制作、
著作権印税管理 など
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