2月27日に開催された第9回「日本バイオベンチャー大賞」の贈賞式へのご臨席のため、会場の関西大学(大阪府吹田市)に到着された高円宮妃久子さまは、関西大学の楠見晴重学長の案内で同大学化学生命工学部を視察された。
化学生命工学部では、食材に添加すれば冷凍時の品質劣化が防げる「不凍タンパク質」の研究を進める河原秀久教授や、リチウムイオン電池について研究する石川正司教授の研究室をご覧になられた。
関西大学100周年記念会館ホールで開催された贈賞式には約300人が参加した。
審査委員長の新名惇彦・奈良先端科学技術大学院大学名誉教授の審査講評に続いて、グランプリに当たる大賞を受賞したヒューマン・メタボローム・テクノロジーズをはじめ、経済産業大臣賞のiHeart Japan、文部科学大臣賞のクオンタムバイオシステムズ、バイオインダストリー協会会長賞のユーグレナ、日本ベンチャー学会賞のノーベルファーマ、大学発バイオベンチャー協会賞のリボミック、フジサンケイビジネスアイ賞のアキュセラ・インク、奨励賞のライトニックスにそれぞれ表彰状が授与された。
久子さまは贈賞式を温かく見守られた。
贈賞式に続き、同大学内で開かれた懇親パーティーでは、受賞各企業が紹介された後、近畿経済産業局の関総一郎局長が「日本には健康、環境などの分野でさまざまな課題があるが、受賞企業の技術がより多くの人に幸せを届けることを祈っている」とあいさつ。
懇親パーティーには、吹田市の井上哲也市長や、吹田商工会議所の寺西重博会頭、関西大学の池内啓三理事長らも参加した。
久子さまは受賞企業8社の関係者から、研究内容などについて詳しい説明を受けられるなど、会場内では受賞者や参加した関西大学の学生らの歓談の輪が広がった。
「フジサンケイビジネスアイ」