【インタビュー】創業者の悩み 先輩経営者が助言

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□東京ニュービジネス協議会 セカンドキャリア創業支援委員会委員長・与謝野肇さん(70)

 --東京ニュービジネス協議会(NBC)が主催するセカンドキャリア創業塾の第2期が7月に開講する

 「社会経験を積んで、次に自分の夢を実現するためにセカンドキャリアとして起業に取り組む人が対象。30~40代と若い人が多い。塾生は5人程度を予定。6月に面接し、7月に第1回会合を開く。来年1月末までの半年間、個別面談指導を行う。面接ではビジネスモデルを聞くが、塾生になるうえでの垣根は設けていない」

 --NBCならではといえる支援策は

 「起業を支援するインキュベーターは多くあるし、弁護士や公認会計士らによるプロの創業支援も少なくない。そこで、プロフェッショナリティーを提供するよりも、起業経験を持つ(NBC所属の)ベテラン経営者がメンター(指南役)となって悩みの相談に応じる方が塾生に役立つと判断した。塾生1人に対しメンター2人が定期的に対応する態勢をとっている」

--創業者の悩みごとは多い

 「周囲に相談相手はなく、誰にも頼れない。決断は自分でしなければならないので、孤独だ。起業して、事業展開などで悩んでいる創業者の役に立ちたいというのがファーストプライオリティー(最優先事項)。メンターは先輩経営者としてボランティアでコーチングを行う。何でも話せる雰囲気をつくるが、説教はしない。馬を引っ張るようなこともしない。メンターはサポート役に徹し、創業者の自主性に任せる」

 --アベノミクス効果で創業環境は改善している

 「好景気時にはちょっとのアイデアでも売り上げが立つ。春の陽気と同じで芽吹くと育つ。しかし、雪が積もる寒い冬は芽を出そうとしても雪で芽が伸びない。今は雪解けのとき。IT(情報技術)化の進行で初期投資が少なくて済む時でもあり、ベンチャーが出てくる雰囲気だ」

【プロフィール】与謝野肇

 よさの・はじめ 東大法卒。1966年日本興業銀行(現みずほ銀行)入行、95年取締役。96年興銀インベストメント(現みずほキャピタル)社長。人材育成のビジネスパスポートを2004年設立し社長。13年9月から東京ニュービジネス協議会のセカンドキャリア創業支援委員会委員長。兵庫県出身。

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